【ツアーメシ】竹田麗央、地元・熊本の「レストランしん」の海老かつ定食が初Vの原動力に


「レストランしん」の海老かつ定食を食べた竹田麗央(本人提供)

「レストランしん」の海老かつ定食を食べた竹田麗央(本人提供)

 第6回の「ツアーメシ」企画は女子ツアー第7戦、KKT杯バンテリンレディス(12~14日、熊本空港CC)が行われた熊本県内のお店を紹介します。地元で悲願の初優勝を挙げた竹田麗央(りお)=ヤマエグループHD=が登場。大会期間中に訪れた「レストランしん」を紹介します。

 会場となった熊本空港CCから車で15分ほどの場所に位置するかつ専門店。2004年に創業し、地元の客でにぎわう。土日は開店と同時に満席となるほどだ。一番人気のメニューは海老かつ定食で、6割ほどのお客さんが注文するという。地元の農家に頼み、かつに合うように、作ってもらっているというご飯が一番のこだわり。かつは揚げたてで提供され、「巨人の星」などで知られる漫画家・川崎のぼるさんが常連だという。

 竹田は13日の第2ラウンド後に家族と訪問し、海老かつ定食を注文した。「エビが大好きなので、力になりました」と14日の最終日では70をマークし、ツアー初優勝の原動力となった。熊本・合志市出身で、コースは小学1年時から回っているが、店を訪れるのは初めてだったという。「おいしいと有名なので行ってみた」とやはり地元では大人気店だ。

 普段から、おいしいものを食べに行くことが好きだという竹田。ほかにもすしが好物で、中でもシマアジがお気に入り。大会前の9日には、趣味の野球観戦で英気を養った。脇元華、小祝さくらとソフトバンク―日本ハム戦を観戦し、「楽しかった」と充実のひとときとなったようだ。脇元と小祝は、竹田の優勝を18番のグリーン脇で見守っていた。

 今季はこの試合を含めて、7試合で4度の最終日最終組を経験した。これまでは勝ちたい思いが先行し、「気合いが入りすぎていた」とあと一歩のところで涙をのんできた。地元での試合はより優勝への思いも強くなるが、食や野球観戦でリラックスして試合に臨んでいた。「2勝目を早く挙げられるように頑張ります」と優勝スピーチで誓った21歳。これからもツアーメシで勝利を重ねていく。

 ◆レストランしん 熊本県阿蘇郡西原村大字小森2958―1。TEL096・340・4811 営業時間は11時30分~14時、17時30分~20時。定休日は水曜日と第1、3木曜日。

 ◆竹田 麗央(たけだ・りお)2003年4月2日、熊本・合志市生まれ。21歳。6歳の時、母・哲子(さとこ)さんの影響でゴルフを始め、熊本国府高1年時の19年九州ジュニアで優勝。21年11月のプロテストに合格し、22年からツアー参戦。9月のミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープンで2位。昨季はポイントランク22位で初のシードを獲得。1993、94年の賞金女王・平瀬真由美氏は叔母。166センチ。家族は両親と兄、弟。

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