桂川有人が逆転で日本勢6人目の欧州ツアー制覇「高いステージに上がるために練習してきた」


15番、バーディーを奪いガッツポーズの桂川有人(カメラ・今成 良輔)

15番、バーディーを奪いガッツポーズの桂川有人(カメラ・今成 良輔)

◆男子プロゴルフツアー ISPSハンダ 欧州・日本トーナメント 最終日(28日、静岡・太平洋C御殿場C=7262ヤード、パー70)

 3打差8位から出たホストプロの桂川有人(国際スポーツ振興協会)が7バーディー、ボギーなしの63をマークし、通算17アンダーで逆転優勝を飾った。「高いステージに上がるために練習してきた。これで欧州ツアーに参戦できると思うとすごくうれしい。欧州ツアーで(ランキング)トップ10に入ると米ツアーに行けるのでそこを目指してやっていきたい」と喜びを口にした。

 日本勢では青木功、松山英樹、久常涼、星野陸也、中島啓太に続く6人目の欧州ツアー制覇。同ツアーの今季残り試合と、来季から2026年までの2シーズンのシード権を獲得した。

 14番でショットで作ったチャンスをものにし、15番では10メートル超をねじ込みガッツポーズ。16番では第2打をグリーン奥に外しながら、パターで沈めて3連続バーディーを奪い、後続を突き放した。

 海外への道が、再び開けた。昨年は米国下部ツアーに挑戦したがポイントランク130位に終わり、シード権を得ることはできなかった。1年での撤退を余儀なくされた悔しさをバネに、オフはトレーニングに明け暮れ飛距離アップにつなげた。

 今大会は欧州ツアーとの共催大会。「こういうチャンスをゲットしていくしかないと思うので、頑張りたい」と意気込み臨んだ。欧州のポイントランキングで有資格者を除く10位以内に入れば、翌シーズンの米ツアーの権利を得ることもできる。桂川にとって、世界につながる大きな1勝となった。

 ◆桂川 有人(かつらがわ・ゆうと)1998年10月9日、愛知・清須市生まれ。25歳。祖父の勧めで4歳からゴルフを始める。通信制の愛知・ルネサンス豊田高から日大に進み、2018年に日本学生選手権優勝。20年にプロ転向し、22年のISPSハンダ 欧州・日本トーナメントで日本ツアー初優勝。167センチ、70キロ。

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