
1番、3打目をバンカーから放つ石川遼(カメラ・谷口 健二)
◆男子プロゴルフツアー 中日クラウンズ 第2日(3日、愛知・名古屋GC和合C=6557ヤード、パー70)
第1ラウンド(R)を66で回り、2打差の3位と好発進した石川遼(カシオ)が第2Rもスタートホールの1番パー4で、いきなりギャラリーを沸かせた。第2打はグリーン右手前のバンカーに入れたが、第3打は巧みなバンカーショットでピンに絡めた。惜しくも入らなかったが、1番グリーンを取り囲んだ大観衆から大歓声が沸き起こった。
石川は予選Rでは、先週のISPSハンダ欧州・日本トーナメントで優勝した桂川有人(国際スポーツ振興協会)、昨年のダンロップフェニックスで史上7人目のアマ優勝を果たして今季からプロとしてツアーに本格参戦している22歳の杉浦悠太(フリー)と一緒の注目組でプレー。桂川、杉浦ともに地元の愛知県出身ということもあり、第1日(2日)は平日にもかかわらず、大観衆が石川らの組をフォローした。第1日の終了後、石川は「きょうは祝日ですか? 大歓声はうれしいです。感謝しかありません」と笑顔で話した。
この日から最終日までは、いよいよ祝日。第2日は、第1日を大きく上回る大観衆がコースに詰めかけた。1番を「お先に」パーとした石川はチャンスホールの2番パー5で、きっちりバーディー奪取。またもやギャラリーを沸かせた。
石川は2010年大会最終日に世界主要ツアーでは最小の58をマークして、6打差から大逆転優勝。日本中を驚かせた。14年ぶりの“石川劇場”が再演に向けて、舞台は整いつつある。