
蝉川泰果
◆男子プロゴルフツアー メジャー初戦 BMW日本ツアー選手権森ビル杯 プロアマ戦(5日、茨城・宍戸ヒルズCC西C=7430ヤード、パー71)
ツアー4勝の蝉川泰果(アース製薬)が最終調整した。コースは3日、4日の指定練習日にそれぞれハーフをラウンドし、この日は18ホールをプレー。「ラフは昨年より短め。グリーンの傾斜だったり、スピードが速くなっているので、ラフが短くてもグリーン周りが難しい」と今年のコースの印象を語った。
昨年は連日、安定したプレーで15位と上位フィニッシュ。今季は米ツアーで9位はあるものの、日本ツアーでは最高24位と本来の力を出せていない。「今年は15位以内にもまだ入っていないので、15位やトップ10を目指している。優勝も狙っていきたいし、メジャーということもあり、いい結果を絶対残したい」と意気込む。これまでは2つのメジャータイトルを獲得。昨年の最終戦、日本シリーズJTカップに続く国内メジャー連勝もかかる。「この試合と日本プロ(選手権)を取れば、国内でのメジャーを制覇をできる。勝ちたい試合」と3冠へ気合十分だ。
今週はマレット型のパターを投入。昨年も一度、マレットを使用したが、「合わなかった」と話していた蝉川。使用する理由を聞くと、「ピン型だとつかまりやすくて、引っかけるミスが出るときがあった。これは左にいかないので、思い切ってつかまえにいける安心感もある」といい、高速グリーンとのタッチも合っているとうなずいた。
前週は笹生優花が全米女子オープンで、日本勢男女通じて史上初のメジャー2勝を達成。「メジャーであれだけ日本人選手が活躍するのを見て、すごいなと思わされた。男子も負けていられない」と対抗心を燃やす。今大会優勝者には欧州ツアー、BMWインターナショナルオープンと、開催予定の米ツアー、ZOZOチャンピオンシップの出場権が与えられるが、意識はしない。「優勝したい気持ちが強い。4日間アンダーパーを並べて、上位フィニッシュしたい」と目の前の試合に集中する姿勢を見せた。“和製タイガー”がメジャー舞台で今季初優勝を目指す。