◆第13回報知シニア アマゴルフ選手権 最終日 (28日、千葉・キングフィールズGC、参加155人)
最終ラウンドが行われ、3打差の3位から出た小松﨑博(58)=第11回大会優勝=が逆転で2年ぶり2度目のV。3バーディー、6ボギーの75で回り、通算3オーバーで雨中の激戦を制した。1打差の単独首位で出た岡野智弘(60)=石岡ウエストCC=は79で回り、4オーバーで1打差の2位。米ハワイ州から出場のジョナサン・オオタ(62)は3位で終えた。
見事な終盤の逆転劇だった。小松﨑は1打ビハインドの17番パー5。第3打を2メートルに運んでバーディー。このホールをボギーとした、同じ茨城で古くからのゴルフ仲間という岡野を逆転した。
最終18番は岡野が第2打を“OK”につけ、バーディーを奪ったのに対し、小松﨑は165ヤードからピンそば3メートル近くへ。このバーディーパットを落ち着いて沈め、連続バーディー締めで強風が吹く雨中の我慢合戦を1差でものにした。
2年ぶりにチャンピオンブレザーに袖を通し、優勝カップを掲げた。「天候が悪い中だったが、せっかく先輩と同じ最終組で回れて、これは二度とない機会だな、と。2年前の優勝の時も、小原(永司)さんという茨城の選手同士で優勝を争って勝てた。今回も負けないように、とやっていた」。悪天候で中断を挟むなど難条件の中、序盤はパットで苦戦し、前半は39。だが、粘りのプレーで終盤に底力を発揮した。
「最初に(22年にタイトルを)取った時より、少し余裕があった」と初優勝時に得た経験値を勝因に挙げた。複数回Vは第8、9回大会(19、20年)を連覇した舘英樹以来、2人目。小松﨑は「自分も2回、優勝したい気持ちがあった。今後とも頑張りたい」と喜びに浸った。
(岩原 正幸)