蝉川泰果「ため息禁止」で順位も上昇 前週のリベンジへ同学年・平田憲聖を追う


3位に浮上した蝉川泰果(カメラ・高木恵)

3位に浮上した蝉川泰果(カメラ・高木恵)

 ◆男子プロゴルフツアー 長嶋茂雄招待セガサミーカップ 第3日(13日、北海道・ザ・ノースカントリーGC=7096ヤード、パー71)

 第3ラウンドが行われ、8位から出た蝉川泰果(アース製薬)が8バーディー、2ボギーの65をマークして通算13アンダーとし、トップと3打差の3位に浮上した。前週の日本プロ選手権は1打差の2位だった。「また優勝を狙える位置にいられている。先週のリベンジを果たしたいという気持ちもあるが、まずはもったいないミスをしないことを徹底しながら、ガンガン攻めていきたい」と逆転へ意気込んだ。

 9番でボギーを喫し、切れかけた気持ちをなんとかつないだ。15番で5メートル、16、17番で3メートルを沈めて3連続バーディーを奪った。メンタル面に関して「去年の方が落ち着けていたかな」と振り返った。「今年の方がちょっと熱い。前はもっと抑えることができていたけど、今年は開幕戦からあまり良くない状況が続いちゃったので。賞金王も狙っているし、上ばっかり見過ぎている部分は感じる」と冷静に自己分析した。

 そんな自分に課していることがある。ラウンド中にため息をつかないことだ。「ため息をつくと本当に幸運が逃げていくんで、今年の統計的に。『はー』って言った瞬間に、あ、またボギーや…とか。ため息をつくと気持ちに良くないスイッチが入っちゃう」。この日も何度も漏れそうになったが、踏ん張って0回に封じた。

 昨年の日本シリーズJTカップ以来となるツアー5勝目をかけ、2週連続の最終日最終組で戦う。同学年の平田憲聖を3打追う展開だ。「淡々としていて、自分と回っている時はすごくいい印象がある。すごく伸ばさないと勝てないと思うけど、バーディーを重ねながら、ミスを減らしていけばチャンスはある」。過去4勝はすべて逃げ切り勝ち。初の逆転優勝へ、前半から攻め抜く。

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