古江彩佳 パリ五輪逃すも「フランスのメジャーで勝てて気持ち晴らせた」 スター・ウォーズ名言が支え


◆米女子プロゴルフツアー メジャー第4戦 エビアン選手権 最終日(14日、フランス・エビアンリゾートGC=6527ヤード、パー71)

 首位と1打差の2位から出た古江彩佳(富士通)は1イーグル、6バーディー、2ボギーの65で回り、通算19アンダーで逆転優勝を飾った。2022年スコットランド・オープン以来のツアー2勝目で、日本女子4人目のメジャー制覇となった。

 14番から3連続バーディーを奪う猛チャージを見せた。3人が17アンダーで並んで迎えた最終18番パー5で、イーグルパットを沈めると、右手を突き上げ、グリーン上で涙を拭った。

 以下、中継局WOWOWの優勝インタビューでの一問一答。

 ―今の気持ちは。

 「こうやってメジャーで優勝できるとは思っていなかったので、本当にうれしいの一言」

 ―ラウンドを振り返って。

 「最初は(2番から)2連続でバーディーを取れて良かったけど、そこからなかなかチャンスにつけられず、パーセーブが必死のゴルフだった。しっかり耐えながら、15番でいいロングパットが決まってくれてリズムが変わって、そこからいいゴルフがまたできた」

 ―第3日はティーショットがブレていたが、最終日は良かった。

 「左に行くミスを怖がって、右にも左にもミスをしていた。しっかり朝の練習場でビデオを撮って、スイングチェックをしたり修正がうまくできて、しっかりラウンドできた」

 ―14番からバーディーラッシュ。

 「やっと入ってくれて良かった。あきらめそうにもなったけど、しっかり信じて、キャディーのマイクにも『ちゃんと気持ちをキープしろ』と。スター・ウォーズが好きなんですけど、『May the Force be with you』(フォースと共にあらんことを)という言葉を自分に言い聞かせた」

 ―今年最初からパリ五輪を目指していると言っていた中で出場権を逃したが、ここでメジャー制覇を達成。

 「(涙ぐみながら)パリには行くことはできなかったけど、しっかりこのフランスのメジャーで勝てて、気持ちは晴らせたかなと思う」

 ◇古江 彩佳(ふるえ・あやか)2000年5月27日、神戸市生まれ。24歳。3歳からゴルフを始める。兵庫・滝川二高を卒業後、19年10月の富士通レディースで史上7人目のアマ優勝を果たしプロ転向。20―21年は国内賞金ランク2位。国内ツアー通算8勝。22年から米ツアーに参戦し、同年のスコットランド・オープンで初優勝。憧れは歌手の浜崎あゆみ。153センチ、54キロ。家族は両親。

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