古江彩佳 メジャー覇者としてフランスから帰国 パリ五輪逃すも「気が楽になったのか、うまくゴルフにも集中できた」


取材を終えて帰路につく古江彩佳(カメラ・小林 泰斗)

取材を終えて帰路につく古江彩佳(カメラ・小林 泰斗)

 女子ゴルフのメジャー第4戦、エビアン選手権(フランス)で日本人4人目となるメジャー優勝を達成した古江彩佳(富士通)が16日帰国し、羽田空港で対応した。報道陣、一般客を含め約100人の出迎えに笑顔で応え「最近まで弱いところがあったが、今回のメジャーは気持ちを強く持っていられた」と勝因を語り、「まずは一試合ずつ頑張って、今年の2勝目を目指したい」と決意を新たにした。

 主な一問一答は以下の通り。

 ―帰国しての気持ち。

 「ありえないくらいです。たくさんの皆さんに集まっていただいて、うれしい。今はたくさんのメッセージをいただいて返し切れていないので、焦っている」

 ―2年前にツアー初優勝、今回メジャーでの違いは?

 「最近まで弱いところがあって、今回のメジャーは気持ちを強くもっていられたのがメジャーを取れた(要因)。(今季は)上位にいても最後の方に落ちてしまったというのは優勝を意識してしまう(から)。取りたい気持ちが強すぎて空回りして、力が入る。メンタルで弱さがあった。(乗り越えられたのは)諦めそうになったところで、(キャディーの)マイクの(励ましの)一言もあり自分の気持ちを保たせながら頑張れた」

 ―五輪争いでは落選した中でメジャー制覇。

 「自分でプレッシャーを与えすぎたかもしれない。代表争いを終えて気が楽になったのか、うまくゴルフにも集中できて、それが良かった」

 ―最終日は14番以降で5つ伸ばした。

 「(14番で)バーディーを取れたところからはこれは攻めるしかないと、気持ちを切らさず最後まで頑張った。(最終18番は)イーグルパットを外したらプレーオフで勝てるという自信もそこまでなかったので、これは入れるしかないと。(入った瞬間は)うれしかった。メジャーの大会で自分が優勝できて信じられなかった」

 ―海外挑戦して2年と少し。

 「長いようで短かった。上位までいって、最後こらえきれず落ちてしまうのが多かったので苦しいのもあった。なかなか取れなかった分、大きな大会で取れたという気持ちもある」

 ―メジャーチャンピオンの響きは?

 「最高です。たくさんのメッセージで実感している部分も大きい。うれしい気持ち。たくさんの皆さんが出迎えてくれた」

 ―今後は3週間のオフを挟む。

 「ここまで今年一年、移動とか試合も多かった。3週間休みにして、いったんリフレッシュして、練習も含めてできれば。(次戦は)スコティッシュ・オープン」

 ◆古江 彩佳(ふるえ・あやか)2000年5月27日、神戸市生まれ。24歳。3歳からゴルフを始める。兵庫・滝川二高を卒業後、19年10月の富士通レディースで史上7人目のアマ優勝を果たしプロ転向。20―21年は国内賞金ランク2位。国内ツアー通算8勝。22年から米ツアーに参戦し、同年のスコットランド・オープンで初優勝。今年7月のエビアン選手権でメジャー初制覇。憧れは歌手の浜崎あゆみ。153センチ、54キロ。家族は両親。

最新のカテゴリー記事