男子プロゴルフツアーで今季、岩手出身選手として初の優勝を挙げた米沢蓮(ティ・エム・プラテック)がドジャース・大谷翔平投手の51本塁打51盗塁に刺激を受けた。同郷のスター選手の記録ラッシュはやはり注目。「テレビで見ていて、同郷ですごい選手がいるのは自分の励みになる。自分も勇 気を届けられるプレーヤーになりたい」と語った。
今年は8月に地元で開催されたツアー外競技の「岩手県オープン」に出場した。今季はすでに2勝を挙げ、東北のファンから声をかけられることも増えたという。「岩手県オープンでいろんな方に見てもらいましたし、ツアーだけじゃなくてそういう場で自分を出していければ」と東北への思いを口にした。
ゴルフと野球。競技は違えど、魅せるプレーをしたいのは通ずる部分だ。米沢もプレーで岩手や東北を盛り上げたい気持ちは強いという。「競技は違うが、なかなか岩手でトーナメントもないので、自分がいいプレーをすることで皆さんに見てもらえれば」。賞金ランクは前週のANAオープン終了時点で4位につける。今後は賞金王を見据え、高額賞金の多い秋の大会へ歩みを進める。
◆米沢 蓮(よねざわ・れん)1999年7月23日、岩手・盛岡市生まれ。25歳。9歳の時、家族で大型家具店の「ニトリ」に行ったが開店時間前だったため、隣接したゴルフ練習場で初めてクラブを握った。盛岡中央高から東北福祉大に進学し、2018年アジア大会団体戦金メダル。4年時の21年12月にプロ転向し、22年からツアー本格参戦。23年に賞金ランク22位で初シード。174センチ、80キロ。趣味はドライブ、スポーツ観戦。得意クラブはサンドウェッジ。