安田祐香が涙の初優勝「泣かないと思っていたけど…」 ミレニアム世代5人目 27ホール短期決戦制す


初優勝を決めてインタビューで涙を浮かべる安田祐香(カメラ・今西  淳)

初優勝を決めてインタビューで涙を浮かべる安田祐香(カメラ・今西 淳)

◆女子プロゴルフツアー ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン 最終日(22日、宮城・利府GC=6638ヤード、パー72、報知新聞社後援)

 プロ5年目の安田祐香(NEC)が涙の初優勝を飾った。この日の9ホールでスコアを2つ伸ばし通算9アンダーとし、27ホールの短期決戦を制した。2000年度生まれの「ミレニアム世代」で古江彩佳、西村優菜、吉田優利、阿部未悠に続く5人目のツアー優勝。

 優勝インタビューで「うれしいです。優勝争いしてもなかなか勝てなくて…この大会で勝てたことはすごくうれしいです」と声を震わせた。「泣かないと思っていたんですけど、すごく声援も大きかったですし、お世話になった方々もたくさんいて。恩返しができてうれしいです」と目を潤ませた。

 アマチュア時代に国際大会で活躍し期待を集めた23歳が、東北の地で歓喜の瞬間を迎えた。小学生から用具を使用する「ダンロップ」の冠大会。トップに立った第1ラウンド後には「クラブを宣伝できる試合でもあるので頑張りたい」と話していた。昨年は2位で迎えた最終日に73とスコアを落として11位に終わったホステス大会で、悔しさを晴らした。

 大会は21日の第2ラウンドが中止になり36ホールでの競技成立を目指していたが、悪天候によるコースコンディション不良のため最終日はインコース9ホールでのラウンドになり、27ホールの短縮競技になった。セカンドカットが実施され、第1ラウンド終了時点の30位タイまでの37人で決勝ラウンドが行われた。

 ◆安田 祐香(やすだ・ゆうか) 2000年12月24日、神戸市生まれ。23歳。滝川二高卒。7歳からゴルフを始め、古閑美保、上田桃子、有村智恵らを輩出した坂田塾に小3で入門し腕を磨いた。17年日本女子アマで優勝しナショナルチーム入り。19年4月のオーガスタナショナル女子アマで3位、アジア太平洋女子アマで日本人初優勝。20年にプロ転向。家族は両親と姉。163センチ、53キロ。

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