「気持ちで戦いたい」原英莉花、昨年スコア誤記で失格の米ツアー2次予選会に再挑戦 史上4人目連覇で弾みつける


大会連覇を狙う原は、自身の写真ボードの横で意気込んだ(カメラ・今西 淳)

大会連覇を狙う原は、自身の写真ボードの横で意気込んだ(カメラ・今西 淳)

◆女子プロゴルフツアー メジャー第3戦 日本女子オープン 指定練習日(25日、茨城・大利根CC西C=6845ヤード、パー72)

 女子ゴルフの今季メジャー第3戦、日本女子オープンは26日から4日間、茨城・大利根CC西C(6845ヤード、パー72)で行われる。2020、23年大会覇者の原英莉花(25)=NIPPON EXPRESSホールディングス=が25日、大会史上4人目の連覇&3勝目へ「気持ちで戦いたい」と意気込んだ。10月に米フロリダ州で行われる、来季米ツアー出場権をかけた2次予選会(QT)に、2年連続で出場登録を済ませたことが明らかになった。

 公式会見に登場した原は引き締まった表情で、連覇への意気込みを口にした。「(国内最高峰のメジャーの)タイトルはすごく大きなもの。調子というより気持ちで戦いたい」。指定練習日のこの日はラウンドはせず、コースチェックのみで大一番へ気持ちを高めた。

 1988年のツアー制施行後、パー72では最長距離となるモンスターコースが舞台だ。原のようなロングヒッター有利だが「ティーショットをフェアウェーに置きたいのはマスト。(終盤の)上がり3ホールは長く難しい」と警戒した。

 24日夜には歴代覇者たちが集うチャンピオンズ・ディナーで大役を務めた。「すごく緊張した。まさか自分が乾杯のあいさつをさせていただけるなんて」と驚いたが、「今年は(主催の)JGA(日本ゴルフ協会)さんの100周年で、盛り上げ役になれるように頑張りたい」と本戦での活躍も笑顔で誓った。

 今季はクラブ選びで試行錯誤するなど調子が上がらず、トップ10が5回で優勝はないが、勝ちたい理由がある。来月15~18日に行われる米ツアー2次QT(最終は12月上旬)出場を明かした。次週までツアー出場後、渡米して国内2戦を欠場。「少しでも自信を付けて(予選会に)行けるように」と今大会を弾みとしたい考えだ。昨年はスコア誤記による失格を経験も、米ツアーへの思いを持ち続け「エントリーも早い段階で済ませた」と再挑戦を決意。「この先も試合が少ないので、成長できる試合にしたい」。通算5勝中3勝がメジャーと、得意の難設定下で本来の勝負強さを取り戻す。(岩原 正幸)

 ◆原の昨年米2次予選会 翌年の米ツアー出場権をかけて争う23年10月に行われた米2次予選(QT)は2日目を終え、通過圏内の34位につけていたが、第3ラウンドでスコア誤記により無念の失格となった。帰国後のツアー会場では「夢だと思いたかった」などと振り返った。

 ◆過去の大会連覇、3勝の達成者

 ▼連覇 樋口久子(1968~71年、76、77年)、畑岡奈紗(2016、17年)、勝みなみ(21、22年)の3人。

 ▼大会3勝(以上) 樋口(8勝)、ト阿玉(台湾、3勝)、畑岡(3勝)の3人。

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