滝川二高つながりの古江彩佳と鳥居さくら プロとアマの双璧が国内メジャーの日本女子オープンで激突


古江彩佳

古江彩佳

 女子ゴルファー日本一の称号をかけたメジャー大会「日本女子オープンゴルフ選手権2024」(賞金総額1億5000万円、優勝賞金3000万円)が26日から4日間、茨城・大利根カントリークラブ西コース(6845㍎・パー72)で開催される。

 注目筆頭は古江彩佳(24)=富士通=だ。今年7月の「アムンディ エビアン選手権」で日本人4人目となる海外メジャー優勝を果たした。一方、日本ツアーで8勝も実は国内メジャー優勝はない。米ツアーのタフなコースセッティング下で今季のフェアウェーキープ率は6位、トップ10入り10回(1位タイ)と安定。正確なショットを武器に同一年日米メジャー制覇に挑む。

 全英女子オープン後に日本に帰国し、9月5日開幕の「日本女子プロゴルフ選手権」(沖縄・かねひで喜瀬CC)に出場したが、特有の芝に翻弄(ほんろう)され15位タイフィニッシュ。国内メジャーVは日本女子オープンへと持ち越された。いよいよ始まる大一番。世界ランク8位の実力者の戦いに期待したい。

 6月の「日本女子アマチュアゴルフ選手権」を制し、本戦切符を手にした高校3年生の鳥居さくら(17、滝川二高3年)の活躍にも注目したい。

 今年2月に地元・神戸の企業の紹介で、憧れの高校の先輩・古江と一緒に練習ラウンド。世界レベルのショットの技を間近に見て「古江プロは3㍎刻みでアイアンの縦距離打ち分けていました」と衝撃を受けた。心に残ったのはパターに対する助言で「狙い打ちや寄せ打ちなど、パターの大切さなどをアドバイスいただきました」と振り返る。このラウンドの経験が日本女子アマの頂きに立つ大きな原動力になった。

 飛距離平均250㍎の飛ばし屋で「飛ぶほうですが、安定性を重視してボギーを打たないゴルフを心がけます。目標はローアマです」と控えめに話すが、アマチュア優勝となれば16年の畑岡奈紗以来2人目の快挙。そうなれば10月末に控えている最終プロテストを待たずに晴れてプロゴルファーの仲間入りとなる。秋に咲く「さくら」をぜひ見てみたい。

 ◆古江彩佳(ふるえ・あやか)2000年5月27日、兵庫・神戸市生まれ、24歳。兵庫・滝川二高出身。19年「富士通レディース」でツアー史上7人目のアマ優勝を達成してプロ転向。20年「デサントレディース東海クラシック」でプロ初優勝を飾る。22年からは米国女子ツアーに参戦し、同年の「スコティッシュ女子OP」で初優勝。24年の「アムンディ エビアン選手権」でメジャーV。ツアーでの優勝回数は国内通算8勝(アマ1勝、プロ7勝)、海外2勝。153㌢。富士通所属。

 ◆鳥居さくら(とりい・さくら)2007年1月23日、兵庫県生まれ。7歳でゴルフを始める。滝川第二高等学校在学中。21年の「日本ジュニアゴルフ選手権競技 女子12歳~14歳の部」で2位タイ、23年の「日本ジュニアゴルフ選手権競技 女子15歳~17歳の部」で3位。24年の「日本女子アマチュアゴルフ選手権競技」で初の日本一に輝いた。身長162㌢。

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