１８番でバーディーを決めギャラリーの声援にこたえる出利葉太一郎（カメラ・谷口 健二）
◆男子プロゴルフツアー バンテリン東海クラシック 第１日（２６日、愛知・三好ＣＣ西Ｃ＝７３００ヤード、パー７１）
ツアールーキーの出利葉（いでりは）太一郎（フリー）が７バーディー、１ボギーの６５をマークし、自身ツアー最高の１打差２位の好スタートを切り、「上出来なゴルフができたので、自分でもビックリしている」と目を丸くした。最終１８番ではピン上からの９メートルを沈めて、バーディー締め。
この日の平均飛距離は全体２位の３２２・３５ヤードと、持ち味の飛距離が生きたラウンドとなった。前週は予選落ちながら、ドライバーショットに手応えをつかんだという。同じ九州出身で飛ばし屋の永野竜太郎から「曲がるんじゃなくて、曲げられるんだから、ターゲットを決めて振り抜いたら、コースは広く見えるよ」とアドバイスを受けた。フェアウェーキープ率とドライビングディスタンスの順位を合わせたトータルドライビングも２位と、先輩からの助言が早くも結果となった。
今年３月に日大を卒業し、転戦生活を送る。大学同期の杉浦悠太は昨年のダンロップフェニックスでアマチュア優勝を果たした。「大学のときも一緒にプレーして、彼のすごさは一番知っている。早く追いつきたい気持ちはあるけど、僕は僕の道がある」と焦りはないと話した。ツアーでは試合後にともに食事に行くことも多いほど仲がいい２人。「悠太から学ぶことは多い。いい友達だし、いいライバル」と互いに刺激をもらう存在だと話した。
◆出利葉 太一郎（いでりは・たいちろう） ２００１年５月１２日、福岡県生まれ。２３歳。父の影響で８歳からゴルフを始める。福岡・沖学園高３年時の１９年に九州アマ優勝。２０年、日大に進学し、２１年日本アマ２位。２２年日本学生２位に入っている。昨年１１月にプロ転向し、予選会７５位。愛称は「いでりー」。好きな食べ物はカレー。１８０センチ、８７キロ。