平均飛距離308ヤードの飛ばし屋が通算2勝…幡地隆寛、賞金ランク8位浮上で米ツアー初参戦も射程


海外ツアー含めて3勝目を挙げ、志保夫人とポーズをとる幡地(カメラ・谷口 健二)

海外ツアー含めて3勝目を挙げ、志保夫人とポーズをとる幡地(カメラ・谷口 健二)

◆男子プロゴルフツアー バンテリン東海クラシック 最終日(29日、愛知・三好CC西C=7300ヤード、パー71)

 首位と1打差の3位から出た幡地隆寛(31)=ディライトワークス=が7バーディー、1ボギーの65をマークし、大会記録2打更新の通算17アンダーとし、逆転で今季&通算2勝目を飾った。賞金ランクは8位に浮上。2週後のメジャー、日本オープン終了後の同ランク8位までに与えられる米ツアー、ZOZOチャンピオンシップ(10月24~27日、千葉)の出場圏内に入った。自身初のメジャーVと、米ツアー初出場へ弾みをつけた。

 金谷と首位に並んで迎えた16番パー3。幡地はグリーン左に急な崖がある最難関を前にしても「怖がらずフェード(左に打ち出し右へ落とす)で攻めた」。7アイアンでの第1打は、ピン左30センチにピタリ。「会心の一打」で単独首位へと抜け出し、勝利をたぐり寄せた。

 13年前、初出場した日本アマで2日間、12オーバーをたたいた会場で大会記録を樹立。「手も足も出なかったコースで、優勝することができて本当にうれしい」と笑った。歓喜の瞬間を迎えると、始発で応援に来た妻・志保さん(33)と喜びに浸った。

 188センチ、98キロ。平均308ヤードの飛距離が武器で、将来は米ツアー本格参戦を夢見る。ZOZO―は出場圏内に浮上。「日本で開催されるが、PGA(米ツアー)に触れたい意識はある」と意欲を燃やす。日本オープンは昨年、3位と悔しい結果に終わった。「去年が忘れられない。調子を上げていきたい」とメジャー初Vからの憧れの舞台初出場を見据えた。(富張 萌黄)

 ◆幡地 隆寛(はたぢ・たかひろ)1993年6月30日、広島・三原市生まれ。31歳。10歳で兄、姉と一緒にゴルフを始め、岡山・作陽高時代に日本ジュニア3位。宮城・東北福祉大では2014年日本アマ16強、4年時の15年、関東学生選手権優勝。16年からプロとしてツアー参戦。昨季は関西オープン2位を含むトップ5入り4回で賞金ランク18位。今年3月の豪州とアジア共催のニュージーランドオープン優勝。188センチ、98キロ。

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