国内男子プロゴルフツアー今季最終戦のメジャー、日本シリーズJTカップ(11月28~12月1日、東京よみうりCC=報知新聞社主催)の概要発表会見が8日、開催コースの東京よみうりCCで行われた。
昨年大会を史上最年少の22歳326日で制した蝉川泰果(アース製薬)がビデオメッセージを寄せ、「JTカップを連覇したい気持ちはすごくあるので、そこまでにしっかり仕上げていけたら」と大会史上7人目の快挙へ意欲を見せた。
首位で迎えた最終日。1打リードで最終18番パー3へ向かい、ティーショットをグリーン右手前ラフに外すも、25ヤードのアプローチをピン40センチにつけて、優勝を決めた。「関西オープン(5月)で優勝してから勝てず、最終戦で優勝できたというのは、本当にうれしかった」と約7か月ぶりの勝利に大粒の涙を流した。
今季は7月のメジャー第2戦、日本プロ選手権で2位に入るも、優勝には届いていない。「本当だったら前半戦で優勝してと考えていた。後半戦に入ってからも、なかなかゴルフがうまくいかないので難しい」と悔しさをにじませた。
今年で3年連続3度目出場となる日本シリーズ。「コースがタイトで、戦略も考えながら18ホールプレーしないといけないのがすごく難しい。上がりになるにつれて、スコアの変動がしやすいホールも続いているので、気を抜けないホールが多い」とコースの印象を語った。昨年、涙の優勝を飾った“和製タイガー”が、史上最年少での大会連覇を目指す。
また、今年は6番パー5が改修されることも発表された。従来より22ヤード短い519ヤードに設定され、一新されたコースでの戦いも見所になりそうだ。観戦チケットは9日午前10時から発売開始。コロナ禍以前の2019年以来、5年ぶりに当日券も販売される。