◆男子プロゴルフツアー 今季メジャー第3戦 日本オープン 第3日(12日、埼玉・東京GC=7251ヤード、パー70)
3位から出た木下稜介(33)=ハートランド=が3バーディー、3ボギーの70と粘り、通算3アンダーで首位に並んだ。8月にショットの球筋を右に打ちだし左へ落とすドローから、その逆のフェードに変更し、アイアンが好調。21年の日本ツアー選手権森ビル杯に続く自身メジャー2勝目へ王手をかけた。池村寛世(ともよ、29)=ディライトワークス=は、71で初日から首位をキープした。
通算アンダーパーは第3日を終えて5人だけ。木下はラフが20センチ以上と深いメジャーの難コースで70と粘り、メジャー2勝目に王手だ。一進一退で迎えた終盤の17番パー3、5アイアンの第1打をピンそば1・5メートルにつけて値千金のバーディー。「ショットの状態がいい証拠」とうなずいた。
日米通算18勝の松山英樹、国内19勝の石川遼と同学年の33歳は5月のミズノオープンで3年ぶりに優勝。7月には全英オープンに出場も、通算10オーバーの予選落ちで「今まで通りやっていてもダメ」と、左に打ちだし右に落とすフェード気味の球を新たな武器に。「球筋を変えて、良くなっている。アイアンショットは9割くらい自信を持って打てている」と分析した。
コースとの闘いで、上位選手たちの心身の疲労は日に日に大きくなる。「最終日はぶっ倒れてもいいくらい、出し切って終わりたい」と、ゴルファー日本一の座に照準を定めた。(岩原 正幸)