「毎試合優勝を狙っている」片山晋呉が強風味方に2位浮上 天気予報チェックで確信「伸ばせるチャンス」


ティーショットを放つ片山(PGA提供)

ティーショットを放つ片山(PGA提供)

◆男子プロゴルフシニアツアー ファンケルクラシック 第2日(19日、静岡・裾野CC=6993ヤード、パー72)

 首位と3打差の10位から出た片山晋呉(51)=イーグルポイントGC=が5バーディー、ボギーなしの67で回り、通算8アンダーで1打差2位に浮上した。強風が吹く中でも唯一、ノーボギーでのプレー。レギュラーツアー31勝の永久シード保持者が、シニアツアー2勝目を目指す。宮本勝昌(52)=シーミュージック=が9アンダーで連覇に王手をかけた。

 レギュラーツアー31勝を誇る片山が強風を味方につけた。会場周辺では13・4メートルの瞬間最大風速が吹いたが、唯一ノーボギーのラウンド。「風が強いのは予報で分かっていた。伸ばせるチャンスだと思っていた」。風向きは18日と逆だったが、見事な対応力を見せた。

 4つ伸ばし迎えた最終18番パー5。残り207ヤードの第2打で6ユーティリティーでピン左4メートルに運んだ。イーグルパットはカップの横をわずかに抜けたが、バーディーで締めくくった。「易しく球が止まる」という理由からユーティリティーを4本入れて臨んでいる。アイアンは8番からと異例なセッティングも「僕のスタイル」と胸を張った。

 20日は水城高、日大で7年間同じ時間を過ごした宮本と優勝争い。賞金王争いでも片山が2位、宮本は3位と僅差の争いを繰り広げている。「毎試合、優勝を狙っている」と今大会も頂点だけを狙っている。今季2勝目へ、ライバルとの一戦に挑む。(富張 萌黄)

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