松山英樹「残念」「怒りが湧いてこないぐらい悪かった」大会ワースト53位発進…トップと8打差


最終9番で、大勢のギャラリーの前で第3打アプローチショットを放つ松山英樹。初日は1オーバーだった(カメラ・今西 淳)

最終9番で、大勢のギャラリーの前で第3打アプローチショットを放つ松山英樹。初日は1オーバーだった(カメラ・今西 淳)

◆米男子プロゴルフツアー ZOZOチャンピオンシップ 第1日(24日、千葉・アコーディア習志野CC=7079ヤード、パー70)

 2021年大会覇者の松山英樹(32)=LEXUS=は4バーディー、5ボギーと苦戦し、大会第1ラウンドでは22年に並ぶワースト71、53位も同年の41位を下回る最悪なスタートとなった。ショット、パットともに精細を欠いた初日から巻き返しを図る。66をマークした金谷拓実(26)=Yogibo=、今平周吾(32)=ロピア=らが日本勢最上位の7位につけた。テーラー・ムーア(米国)が7アンダーで単独首位。

 苦しい18ホールを終えた松山は「残念です」と言葉を絞り出した。フェアウェーキープは13ホール中5ホール(38・46%)で78人中65位に沈み、3パットのボギーが3回。今年初めての日本でのプレーは、スコアも順位も大会ワースト発進となった。「怒りが湧いてこないぐらい悪かったんで、本当に」。自嘲気味に首を振った。

 前半11番で右へ曲げたドライバーショットが男性ギャラリーに当たるアクシデントがあった。第2打はグリーンを大きくショートしボギーが先行。17番では第1打が左の木を直撃した。297ヤードを残した第2打を5ウッドで花道近くまで運びパーをセーブするなど食らいついたが、連続バーディー後の5番でボギー。「流れは完全にないなあ、と思いながらプレーしていた」と残念がった。

 観客の声援は大きな力になっている。「何か一つでも、頼れるものというか、自信があるものがあればいいんだけど、それもない。苦しいけど、明日しっかりバーディーをたくさん取れるように頑張りたい」。まだ54ホールある。ホールアウト後は約2時間を練習に費やし、復調へのきっかけを探った。

(高木 恵)

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