岩井千怜 初の地元Vへ1打差単独首位「かっこいいところを見せたい」…樋口久子氏が飛距離絶賛


通算12アンダーで単独首位に浮上した岩井千怜(カメラ・堺 恒志)

通算12アンダーで単独首位に浮上した岩井千怜(カメラ・堺 恒志)

◆女子プロゴルフツアー 樋口久子・三菱電機レディス 第2日(26日、埼玉・武蔵丘GC=6650ヤード、パー72)

 首位と2打差の4位から出た岩井千怜(ちさと、22)=ホンダ=が1イーグル、6バーディー、1ボギーの65をマーク。通算12アンダーで1打差の単独首位へと浮上した。5番パー4でショットインイーグルを奪うなど、ギャラリーを盛り上げるプレーを披露。地元・埼玉での自身初Vとなる今季3勝目を目指す。1打差2位スタートの馬場咲希(19)=サントリー=は73と伸ばせず、23位に後退した。

 地元のギャラリーを沸かせた。岩井千は5番で見せ場を作った。残り150ヤードの第2打で8アイアンを振り抜くと、ボールはカップに吸い込まれた。「『お願いだから(グリーンに)乗って』という感じで思いを込めたら、いいところに落ちて入った」と納得のショットではなかったが、流れをつかむ一打となった。

 24日のプロアマ戦では大会名誉会長を務め、日米などで通算72勝の樋口久子・日本女子プロゴルフ協会顧問(79)と初のラウンド。「こんなに飛んでいる人は見たことない」と飛距離を絶賛された。「実績のある方にそう言っていただけただけでうれしかった」と今大会への弾みとなった。

 これまで首位で最終日を迎えた試合は6戦5勝と、逃げ切りは得意だ。地元・埼玉での大会で「かっこいいところを見せたい」と意気込む。ツアー6勝ながら、地元での優勝はない。人一倍強い思いを胸に、最高の結果をつかむ。(富張 萌黄)

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