途中から風強く、スタート順が明暗…牧野裕氏の見解


8番、ティーショットを放つ岩田寛(カメラ・岡野 将大)

8番、ティーショットを放つ岩田寛(カメラ・岡野 将大)

◆報知新聞社主催 男子プロゴルフツアー メジャー最終戦 日本シリーズJTカップ 第1日(28日、東京よみうりCC=7002ヤード、パー70)

 ツアー史上最多6人による最終戦での賞金王争いは、可能性を残す選手が総じて苦戦の幕開けとなった。2015、19年大会覇者の石川遼(33)=カシオ=は1バーディー、4ボギーの3オーバー、73でトップと8打差の24位と出遅れた。賞金ランクトップの平田憲聖(24)=エレコム=は2オーバー19位、2番手から逆転を狙う金谷拓実(26)=Yogibo=は1オーバー17位で初日を終えた。

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 ツアー史上最多6人による最終戦での賞金王争い。イーブンパーが木下、岩田だけで、あとの4人はオーバーパーと、賞金王への意識がプレーを難しくしてしまう展開になった。初日の組み合わせはこの試合までの賞金ランク順で決まるので平田、金谷、今平は最終組。朝は風がほとんどなかったが、途中から吹き始め、最終組に近づくほど風の中でプレーする時間が長く、それだけ難しくなった。

 この日は南西の風が吹き、8、9、17、18番が向かい風で難しくなった。終盤4~5組くらいは強風が吹いていた。穏やかな中、第1組でスタートした中島、鍋谷がスコアを伸ばしたのとは対照的に、賞金上位組は苦戦を強いられた。見る側としては最後まで賞金王争い、優勝争いがもつれていい試合を演じてもらいたい。

 第2日はこの日の風の影響により、グリーンが硬く、速くなる見込み。初日に出遅れた実力者たちが早い時間でのスタートとなる。そこを生かしていいスコアで上がり、3日目には優勝争いに加わってほしい。最終日、最後の数ホールまで手に汗握る熱戦を期待したい。(プロゴルファー・牧野裕)

岩田寛 前週のカシオワールドオープンで優勝し、賞金ランク4位のベテランは2バーディー、2ボギーの70で回り、5打差の12位発進。「ショットもパットもあまり良くなかった」と賞金王を争う6人では木下と並び最上位につけたが、悔しがった。43歳305日での初の賞金王に輝けば、12年の藤田寛之の43歳169日を抜き史上最年長記録だ。「(修正点を)探しながらあすもプレーする」と修正し、上位を目指す。

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