◆報知新聞社主催 男子プロゴルフツアー メジャー最終戦 日本シリーズJTカップ 最終日(1日、東京よみうりCC=7002ヤード、パー70)
単独首位で出た中島啓太(フリー)は3バーディー、4ボギー、1ダブルボギーの73とスコアを落とし、通算8アンダーの4位だった。地元の友人らが応援に駆けつけた今季最終戦を優勝で飾れず、「ごめんなさい、という感じです」と悔しさを押し殺した。
バーディー発進で2打のリードを得るも、4番で4オン2パットのダブルボギーを喫し、トップから陥落した。11番はティーショットが右の木に当たり、根元に落ちた。第2打は横に出すだけ。190ヤード近く残った第3打はピン左手前6~7メートルに運ぶのがやっとで、ボギーとした。「一番よくなかったのは、後半で2打差のところを3打差にしてしまったところ。2打と3打というのはかなり差がある。11番で自分がボギーを打って、ショーン(ノリス)が2メートル半くらいのパーパットを決めたときに、差がついてしまった」と振り返った。
昨季日本ツアーの賞金王に輝き、今季は欧州(DP)ツアーに主戦場を移した。過去に何度も優勝争いを演じてきた金谷拓実が、初のキングに輝いた。「金谷さんは今夜から米国に行って予選会を受ける。そこで米ツアーの資格を取ることが一番の目標だと思うけど、もし一緒に来年DPで戦うことになったらすごくうれしい。(平田)憲聖も1年間本当にいいプレーをしていて刺激になった。来年は憲聖が賞金王になると信じている」と両者をたたえた。来季も欧州ツアーで戦う中島は、1月のドバイ・デザートクラシックでシーズンをスタートする。