岩井明愛 超ロングパット沈めるも「なかなか流れに乗れなかった」 米初Vへ5差2位で最終日


◆米女子プロゴルフツアー ホンダLPGA 第3日(22日、タイ・サイアムCC=6632ヤード、パー72)

 2打差の単独首位から出た米ツアールーキーの岩井明愛(あきえ、ホンダ)は3バーディー、2ボギーの71で回り、通算16アンダーの2位に後退した。首位のエンゼル・イン(米国)とは5打差で最終日へ向かう。ホールアウト後、中継局のインタビューに応じ、「きょうも疲れたけど楽しく回れた」と疲労感の中にも充実した表情で振り返った。

 連日2オンでバーディーを奪っていた1番パー5。この日もスコアを伸ばしたかったが、ティーショットが大きく左へ曲がり、「フォアー」のかけ声から一日がスタートした。3オン2パットのパー発進となったが、2番でピン奥1・5メートルを沈めてバーディー先行。最大の見せ場は実測177ヤードの4番パー3。ティーショットを下の段に乗せたが、左奥のピンまでは20メートルほど残した。3パットもあり得る状況だったが、「今週一番長かった」バーディーパットはラインに乗り、カップに吸い込まれた。集まった多くのギャラリーから大きな拍手が送られ、パーを握った左手を突き上げ応えた。

 だが、7番パー5から流れが変わった。第1打を右に曲げ、前には大きな木が立ちはだかった。2打目が出すだけになり、伸ばしたかったロングホールで再び取りこぼした。9番はラフからの2打目がフライヤーし、グリーン奥へ。エッジを超えると下り傾斜は待ち構えるため、パターを選択したが3打目で乗せることができず、今大会初のボギーをたたいた。対する同組のインはバーディーを奪い、2位に後退。後半は「36」と伸ばせず「1個(バーディーパットが)入ってくれればいいと思っていたんですけど、なかなか流れに乗れなかった」と悔しさを見せた。

 米国、サウジアラビア、タイを転戦した3連戦もいよいよ18ホールを残すのみとなった。「やっと最終日。明日も楽しんで自分らしいプレーをしたい」。米ツアー初優勝へ向け、アグレッシブなプレーを披露する。

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