13歳「ゴルフ天才少女」須藤弥勒がVポイント×SMBCレディスにホステスアマとして出場 プロと難コースに挑む


「Vポイント×SMBCレディス」にホステスアマとして出場する13歳の須藤弥勒(提供写真)

「Vポイント×SMBCレディス」にホステスアマとして出場する13歳の須藤弥勒(提供写真)

 史上初めてゴルフのジュニアメジャー4冠を達成し「天才少女」と呼ばれる13歳の須藤弥勒(ゴルフ5/太陽自動車)が、国内女子レギュラーツアーの第2戦「Vポイント×SMBCレディス」(千葉・紫CCすみれC、3月21~23日)に出場することが26日、分かった。「SMBC日興証券」とスポンサー契約を結ぶ弥勒は異例の「ホステスアマ」として自身ツアー3戦目に臨む。

 「SMBCグループのワッペンをつけていただいたアルペンの水野泰三会長とマネジメントチームに感謝します。この素晴らしいトーナメントと、ご縁をつないでいただきました。SMBCグループのワッペンを帽子につけてトーナメントに挑むことができる喜びと感謝を胸に全力でプレーします」と13歳の弥勒は「ホステスアマ」としての決意を明かした。

 今大会は、昨年まで「Vポイント×ENEOS」として鹿児島・高牧CCで開催されていたが、今年から「Vポイント×SMBC」として名門林間コースの紫CCすみれCで行われる。

 同コースで行われた2022年日本女子オープン(6839ヤード、パー72)は優勝スコアが3アンダー(勝みなみ)で、アンダーパーは2人だけ。予選通過ライン(54位タイ)は7オーバーだった。今大会は6668ヤード、パー72の設定。171ヤード短くなり、9月下旬から10上旬開催だった日本女子オープンよりもラフは短くなる見込みだが、それでも難コースで「我慢比べ」の戦いとなることは必至。バーディーを奪う「攻め」よりもボギーを打たない「守り」がポイントになる。「関東屈指の難解なコースなので、今からどのように攻略すべきか、考えます」と弥勒�\xAF慎重に話した。

 弥勒は昨年8月6日に日本女子プロツアーが定める出場可能な年齢の13歳となり、ニトリレディス(昨年8月22~25日、北海道・桂GC)とゴルフ5レディス(同8月30日~9月1日、岐阜・ゴルフ5CみずなみC)の連戦でツアーデビューした。ニトリレディスは85、78の通算19オーバーで118位。2戦目のゴルフ5レディスは78、75の通算9オーバーで100位。プロの高い壁にぶつかったが、右肩上がりの成績で、今後の成長を期待させた。また、多くのギャラリーを集め、成績以上の存在感を発揮した。

 父・憲一さんは「SMBCグループのホステスアマとしてトーナメントに出場できることは光栄であり、家族全員が感謝しております。まだ、弥勒は13歳なので、身体が成長過程で飛距離も十分とはいえませんが、日に日にプロと戦える技量を身につけています。昨年からどれだけ成長してきたか、ゴルフファンの皆さまにお見せできれば幸いです」と話した。

 弥勒は、2025年シーズンの目標として「現行ルールとしては最年少予選通過記録の更新です。『須藤弥勒、ここにあり!』と叫びたい」と高らかに話す。

 日本女子プロツアーでは2017年に13歳以上という年齢制限が設けられる以前には2011年の大王製紙エリエールレディスで松原由美が12歳270日で予選通過した例があるが、現行制度としては21年のスタンレーレディスで、14歳91日で予選通過した新地真美夏が最年少記録。今年の11月第1週までに予選通過すれば、現行制度としては史上最年少記録を更新できる。

 中学生のアマチュアながら計16社から推定総額3億6000万円以上の支援を受けている。破天荒な13歳は、2025年も日本女子プロゴルフツアーをにぎわせようとしている。

 ◆須藤 弥勒(すとう・みろく) 2011年8月6日、群馬・太田市生まれ。13歳。1歳からゴルフを始め、東大出身の父・憲一さんの緻密な指導を受ける。17年に大会史上最年少で世界ジュニアに優勝。18年も連覇した。19年にマレーシア世界選手権、21年にキッズ世界選手権、22年6月にジュニア欧州選手権優勝し、ジュニアゴルフ界の4大メジャーを制覇。22年8月に横峯良郎氏に弟子入り。22年1月からアマチュアも無制限でスポンサー収入を得ることが可能になったことで、ダブル所属契約のゴルフ5と太陽自動車をはじめ計16社に推定総額3億6000万円以上の支援を受ける。家族は父、元フィギュアスケート選手でピアニストの母みゆきさん、兄・桃太郎君、弟・文殊君。

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