女子ゴルフのフジサンケイレディス
日本女子プロゴルフ協会（ＪＬＰＧＡ）は２７日、４月２５～２７日に開催予定だった国内女子プロゴルフ大会「フジサンケイレディス」（静岡・川奈ホテルＧＣ富士Ｃ）を主催者から開催辞退の申し出があり、中止すると発表した。
フジテレビなどフジサンケイグループが主催する同大会は１９８２年から、コロナ禍で中止になった２０２０年を除き、昨年まで４２回開催。賞金総額は８０００万円で、日本屈指の名門コースで行われ、国内女子ツアーを象徴する歴史と伝統ある大会だ。近年はプロ初優勝を飾る選手が多く誕生。毎年、同グループの日枝久代表が表彰式で優勝杯と白いウィナーズジャケットを自ら優勝者に贈呈するのが恒例となっていた。
元タレントの中居正広氏（５２）の女性トラブルに端を発するフジテレビの問題を受け、大会の開催が危ぶまれていた。協賛各社や静岡・伊東市など関係各所が開催に向けた準備を進めてきたが、開幕を２か月後に控える中で中止が決定した。
フジテレビを巡っては、１月以降にスポンサーのＣＭ差し替えが拡大。主催する大相撲トーナメント（９日・両国国技館）の放送取りやめなど、スポーツ界にも余波は広がった。９月４日開幕の国内男子ゴルフ「フジサンケイクラシック」（山梨・富士桜ＣＣ）の開催も不透明な状況となっている。