
プロパッティングツアーで男子プロの加茂靖倫(右)らと争い、安定した結果を残した須藤弥勒(提供写真)
史上初めてゴルフのジュニアメジャー4冠を達成し「天才少女」と呼ばれる13歳の須藤弥勒(ゴルフ5/太陽自動車)は3日、出場が決まっている国内女子レギュラーツアーの第2戦「Vポイント×SMBCレディス」(千葉・紫CCすみれC、3月21~23日)に向けて、得意のパットが仕上がってきたことを明かした。
弥勒は1~2日に茨城・常陸太田市の金砂郷CCで行われたプロパッティングツアー第1~4戦に出場し、8位、7位、5位、5位と健闘。Vポイント×SMBCレディスの前哨戦の位置づけだった4戦で安定した成績を残した。「最近のプロパッティングツアーはレベルが上がっています。優勝はできなかったですが、右肩上がりに順位と調子が上がってきて、ホッとしています」と手応えを明かした。
Vポイント×SMBCレディスは林間の難コース、紫CCすみれCで開催される。体が成長途上で飛距離ではトッププロに劣る弥勒にとって、得意のパットが「生命線」となる。「ショット、パットともに調整段階に入っています。プロパッティングツアーでパットの調子を確認できて良かったです」と弥勒は冷静に話した。
昨年8月6日に日本女子プロツアーが定める出場可能な年齢の13歳となった弥勒は、ニトリレディス(昨年8月22~25日、北海道・桂GC)とゴルフ5レディス(同8月30日~9月1日、岐阜・ゴルフ5CみずなみC)の連戦でツアーデビューした。Vポイント×SMBCレディスは自身3戦目。「SMBC日興証券」とスポンサー契約を結ぶ13歳は異例の「ホステスアマ」として、ビッグゲームに臨む。
◆須藤 弥勒(すとう・みろく)2011年8月6日、群馬・太田市生まれ。13歳。1歳からゴルフを始め、東大出身の父・憲一さんの緻密な指導を受ける。17年に大会史上最年少で世界ジュニアに優勝。18年も連覇した。19年にマレーシア世界選手権、21年にキッズ世界選手権、22年6月にジュニア欧州選手権優勝し、ジュニアゴルフ界の4大メジャーを制覇。22年8月に横峯良郎氏に弟子入り。22年1月からアマチュアも無制限でスポンサー収入を得ることが可能になったことで、ダブル所属契約のゴルフ5と太陽自動車をはじめ計16社に推定総額3億6000万円以上の支援を受ける。家族は父、元フィギュアスケート選手でピアニストの母みゆきさん、兄・桃太郎君、弟・文殊君。