岩井千怜が開幕戦連覇達成! 米ツアーエントリーミスの悔しさはねのけ日本ツアー8勝目


4番ティーショットを放つ岩井千怜(カメラ・今西 淳)

4番ティーショットを放つ岩井千怜(カメラ・今西 淳)

◆女子プロゴルフツアー開幕戦 ダイキンオーキッドレディス 最終日(9日、沖縄・琉球GC=6610ヤード、パー72)

 1打差2位から出た昨年大会覇者の岩井千怜(ちさと、ホンダ)が、逆転で昨年10月の樋口久子・三菱電機レディス以来となるツアー8勝目を挙げた。今大会の連覇は2015、16年のテレサ・ルー(台湾)以来2人目。日本人では初となった。

 この日は1番で幸先良くバーディー発進。4番でボギーをたたくも、すぐさま5番で取り返した。1打ビハインド変わらずにハーフターンすると、10番で6メートルのバーディーパットを沈めて追いついた。11番では1打ビハインドとなるも12番はチャンスを生かし再度、首位に並んだ。後続とは3打差つき、菅楓華(すが・ふうか)との一騎打ちの様相を呈した。13番で菅がボギーをたたき、単独首位へ浮上。14番でもピン右1・5メートルにつけ、リードを2打に広げた。ディフェンディングチャンピオンの強さを見せつけ、リードを守り切り、開幕戦連覇を果たした。

 強い雨風の中、スタートした第1ラウンド(R)はタフなコンディションに苦戦し、6打差の21位とやや出遅れた。だが、第2Rは一転、ボギーなしの68をマークし、首位に並んだ。第3Rはグリーン上で苦戦するも70と伸ばし、1打差2位と連覇へ好位置につけていた。

 今季は双子の姉・明愛(あきえ)とともに米ツアーに本格参戦。今週開催のブルーベイLPGA(中国)も出場資格はあったが、「エントリーミス」でまさかの欠場に。「悔しいですけど、今はこっちに切り替えている、考えても仕方ないので、こっちに集中している」と日本ツアー開幕戦を戦っていた。3週前の欧州女子ツアー、サウジレディース国際では4位に入るなど、好調を維持していた。今季は日本で岩井千のプレーを見る機会は多くないが、スポット参戦で多くのファンにその強さを示した。

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