吉田優利 8打リードにも慢心せず 地元&ホステス大会で2年ぶりVへ「一番いいプレーができるように」


13番ティーの待ち時間に同組の青木瀬令奈(左)、木村彩子(右)とVサインで写真に納まる吉田優利(カメラ・今西 淳)

13番ティーの待ち時間に同組の青木瀬令奈(左)、木村彩子(右)とVサインで写真に納まる吉田優利(カメラ・今西 淳)

◆女子プロゴルフツアー Vポイント×SMBCレディス 第2日(22日、千葉・紫CCすみれC=6668ヤード、パー72)

 1打差2位から出た吉田優利(エプソン)が通算12アンダーで23年5月のメジャー、ワールドレディスサロンパスカップ以来、2年ぶりの日本ツアー4勝目に王手をかけた。4連続を含む8バーディー、ボギーなし、自己最少に並ぶ64をマークし独走態勢を築いた。「今日のゴルフは集中してできていた。(自己ベストは)言われてみたら、そうだったなという感じ」と笑顔で振り返った。

 1番はグリーン手前のカラーから9ヤードをパターで流し込み、バーディー発進。3番はグリーン奥8ヤードから強気にチップインバーディーを決めると、勢いが加速した。5番で12メートルをねじ込むなど、6番まで4連続で伸ばし、後続と6打差でハーフターン。後半に入っても流れは変わらず、14番で奥から10ヤードのアプローチがカップイン。得意のグリーン周りでスコアを伸ばし、8バーディーを量産した。

 今週は2022年に日本女子ープンが開催された難コース。「常に考え続けなきゃいけないからこそ、思考を途切れさせないことが自分にはいい」とスコアを落とす選手も多い中、自分のゴルフにフォーカスできたことが好スコアの要因だと話した。12番パー5は2オンを狙う選手が多い中、レイアップを選択。「正直、(2オンを)狙いたいホール。でもバーディーを取りやすいのは手前から。すごいいきたい気持ちを殺しながらプレーするのは、今までできなかった点」と成長実感していた。

 2位とは8打差をつけ、最終日へ臨む。“セーフティーリード”にも思えるが、「どの位置の選手が(この日の)私みたいなプレーをするかわからない。明日は明日で、フィールドで一番いいプレーができるように」と気は抜かない。2年ぶりの優勝も大きく近づいたが「自分がいいプレーをしたいし、納得するゴルフがしたい。ただ自分が気持ちよくゴルフをしたい」と勝利にはこだわらない。慢心なく臨む最終日。地元・千葉で、ホステス大会で、実力を遺憾なく発揮する。

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