4連続、3連続含む8バーディーで8差首位独走、吉田優利「常に思考を途切らせないのが良かった」


13番ティーの待ち時間に同組の青木瀬令奈(左)、木村彩子(右)とVサインの吉田優利(カメラ・今西 淳)

13番ティーの待ち時間に同組の青木瀬令奈(左)、木村彩子(右)とVサインの吉田優利(カメラ・今西 淳)

◆女子プロゴルフツアー Vポイント×SMBCレディス 第2日(22日、千葉・紫CCすみれC=6668ヤード、パー72)

 1打差2位から出た吉田優利(24)=エプソン=が8バーディー、ボギーなしで国内のパー72における自己最少に並ぶ64をマークし、通算12アンダーで単独首位に立った。今季国内初出場で2位に8打差をつける独走態勢。昨年から米ツアーを主戦場とする中、2年ぶりの日本ツアー4勝目に王手をかけた。菅楓華(19)=ニトリ=と大里桃子(26)=伊藤園=が通算4アンダーで2位に浮上した。

  気温20度を超える中、吉田優がトップに急上昇した。3番から4連続、13番から3連続を含む8バーディー。「ティーショットは完璧だった」と納得のラウンドで自己ベストに並ぶ64。「すごい集中できていた。コースが難しく、常に思考を途切らせないのが良かった」と笑顔を見せた。

 圧巻は2つのチップインバーディーだ。3番はグリーン右約7メートル、14番はグリーン奥約9メートルからアプローチをねじ込んだ。大観衆の歓声に満面のスマイル。1つ前の組を回った渋野は「ヤバい。優利ちゃんのゾーンに入った時の怖さはすごい」と脱帽だ。プロ1年目の妹・鈴が開幕戦から上位で活躍する中、姉として存在感を放った。

 昨年本格参戦した米ツアーでは、生活面も含めた環境の変化に苦戦した。16戦中9戦で予選落ち。「結果を出さないといけない状況に追い込まれ、自分のゴルフができず苦しかった」。ただ、投げ出さずにチャレンジし「できたこと、できないことに気づけた。結果を求めなくても勝手についてくる」と考えが変わった。

 2位に8打差をつけ、23年のメジャー、ワールドレディスサロンパスカップ以来の4勝目は目前だ。「明日はフィールドで一番いいプレーをしたい」。平常心で頂点を狙う。(星野 浩司)

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