構えて3秒 プレーファストの19歳・菅楓華が地元での初Vに王手 開幕から3戦連続最終日最終組


地元で初優勝を目指す菅楓華(カメラ・高木恵)

地元で初優勝を目指す菅楓華(カメラ・高木恵)

◆女子プロゴルフツアー アクサレディス宮崎 第2日(29日、宮崎・UMKCC=6538ヤード、パー72)

 開幕から2試合連続で2位に入ったプロ2年目の菅楓華(19)=ニトリ=が1イーグル、5バーディー、1ボギーでこの日のベストスコア66をマーク。通算6アンダーで首位に浮上し、地元でのツアー初優勝に王手をかけた。“3秒ルール”が信条の、迷いのない速いプレーが魅力。三度目の正直で、目標の「10代V」を達成する。ツアー未勝利の工藤遥加(32)=加賀電子=が1打差3位に上げた。

 10番パー5のイーグルで、菅の勢いは加速した。残り40ヤードからウェッジを握った第3打は、声援に押されるようにカップに消えた。「寄せにいっていたので入ってすごくびっくり。そこからいい流れで後半を回れた。地元で上位争いができてうれしい」。11番で6メートルを沈め、12番では第2打を2メートルにつけて連続バーディー。地元・宮崎のギャラリーを沸かせた。

 アイアンショットの精度が持ち味の菅だが、迷いのないプレーの速さも魅力の一つだ。「あまり考えたくなくて、決めたらすぐに打つっていうのが昔からのルーチン。そこは本当に変えずにいる。せっかちっていうのも多分あるけど、早く終わりたいっていうのもある」。「構えたら3秒以内」が“菅ルール”だ。

 データの残る2002年以降では、ツアー初となる開幕から3戦連続の最終日最終組に入った。会場から車で20分の距離にある実家から通い、リラックスもできている。「しっかり自分のプレーに集中して、気合と根性でバーディーをたくさん取れるように頑張りたい」。以前から目標に掲げる10代での初Vへ、地元での勝機をものにする。(高木 恵)

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