◆米男子プロゴルフツアー マスターズ 第3日(12日、ジョージア州オーガスタ・ナショナルGC=7555ヤード、パー72)
トップと1打差2位から出たブライソン・デシャンボー(米国)は6バーディー、3ボギーの69をマークし、通算10アンダー。2020、24年の全米オープンに続くメジャー3勝目へ、2打差2位で最終日を迎える。
最終18番。ピン左16ヤードからのバーディートライをパターで沈め、パトロン(観客)を総立ちにした。「とても電撃的で体が震えるような感覚だった。本当にクールな気分だったよ。『落ち着け。これは終わりじゃない。あと1日だ』って自分に言い聞かせたんだ」と笑顔で振り返った。
キャリアグランドスラムに王手をかけたロリー・マキロイ(英国)と、最終日最終組でタイトルを争う。デシャンボーが制した昨年の全米オープンでも優勝を争った2人だ。「最高の舞台になると思うし、とても楽しみだ。2人とも本当に勝ちたいと強く思っている。それに、僕たちの後ろには素晴らしい選手がたくさんいる。そのことを念頭に置いて、集中して取り組まなければならない。重要なのは誰が自分をコントロールできるか、誰が最高のショットを打てるかだ」と気を引き締めた。
昨年は第1ラウンドで65をマークし、2位に6打差をつける単独首位スタートを切るも、残りの3ラウンドはオーバーパーと失速し6位に終わった。今年は3日続けて、60台をそろえる安定したゴルフを見せている。「今夜は多分、映画を見てリラックスするよ。ジェームズ・ボンド(007)か何かかな。きっと楽しいよ」と会見で話すと、日没後の練習場に向かった。照明を頼りに午後8時過ぎまで球を打ち、ショットの修正に取り組んだ。