◆米男子プロゴルフツアー マスターズ 最終日(13日、ジョージア州オーガスタ・ナショナルGC=7555ヤード、パー72)
【オーガスタ(米ジョージア州)13日=高木恵】2位に2打差をつけてトップからスタートしたロリー・マキロイ(英国)が、通算11アンダーで並んだジャスティン・ローズ(英国)とのプレーオフを1ホール目で制し、ジーン・サラゼン、ベン・ホーガン、ゲーリー・プレーヤー、ジャック・ニクラウス、タイガー・ウッズに続く史上6人目のキャリアグランドスラムを達成した。
ピン奥1メートルにつけたバーディーパットを決めきると、パターを放り投げ、両手を突き上げた。18番グリーンにうずくまり、肩を震わせた。表彰式では「ローリーコール」に包まれ、家族とチームに感謝の言葉を口にした。「僕とここまでの道のりをずっと歩んできてくれた。娘のポピーには『絶対に夢をあきらめないでね』と伝えたい。粘り強くカムバックすれば絶対にかなうよ。大好きだからね」と愛娘に語りかけた。「ここに立っていることが人生の中で最高の栄誉。来年ここに戻って来られるのが楽しみでならない。次はスコッティの立場で、自分自身にジャケットを着せたい」と連覇を誓うと、パトロン(観客)から大きな拍手が起こった。
タイガー・ウッズ(米国)からX(旧ツイッター)で「ロリー、クラブへようこそ。オーガスタでグランドスラムを達成するのは特別なこと。このラウンドでの君の決意、そしてこれまでの道のりすべてが実を結び、君は歴史の一部になった。あなたを誇りに思います!」と祝福の言葉を贈られた。