
肩のラインが少しだけ右に下がったロブショットを打つための正しい構え
いよいよ私のアプローチレッスンも最終回です。最後に、少し上級編としてロブショットの打ち方を話します。
ロブショット。目の前に高い障害物を越える場合や、左足下がりのライからのアプローチで使うショットです。私たちプロでもあまり使う状況は少ないですが、打ち方を覚えておくと万が一の場合に役に立つと思います。
平地の場合は目標に対してオープンに構え、ボールを真ん中より少し左に置き、フェースをターゲットに向けた状態でしっかりと開いて構えます。このように構えると、肩のラインは少しだけ右に自然と下がります。これでロブショットを打つ準備はOK。
次にスイング。アウトサイド軌道でターゲット方向ではなく、スタンスと同じ方向に振り抜きます。いわゆるカット軌道です。フェースを開くとバウンスがある分、クラブソールが滑るので球を捉えることができます。またフェースを斜めに使えるのでスピンの効いた球が出ます。ただしヘッドアップすると手元が浮くため、フェースの歯に当たり、トップが出るので気を付けてください。
グリーン奥からの左足下がりがきつい傾斜地からの場合では、傾斜にあらがわずにオープンに構え、重心をしっかりと下げてカット軌道に振り抜くと、ふわりと上がった球でグリーン面を捉えることができます。
これで私のショートゲームレッスンは終わりです。シーズンが始まったばかりですが、上位に入れるように頑張っていきますので応援よろしくお願いします。(おわり)
◆永田 加奈恵(ながた・かなえ)2001年4月17日、奈良県生まれ。24歳。9歳よりゴルフを始め、滝川二高から近大に進学し、在学中は関西女子学生ゴルフ選手権で連覇するなど活躍。昨年のプロテストに合格。その後のファイナルQTで6位に入り、今季レギュラーツアー前半戦の出場権を得る。JLPGA新人戦加賀電子カップで2位。憧れの選手は高校の先輩・古江彩佳プロ。身長151センチ。Sky所属。