
連日の69で上位を守った発多ヤマト(カメラ・高木 恵)
◆男子プロゴルフツアー 中日クラウンズ 第2日(2日、愛知・名古屋GC和合C=6557ヤード、パー70)
第2ラウンドは午後6時40分に日没サスペンデッドになり、54人がホールアウトできなかった。
6位から出た発多ヤマト(フリー)が4バーディー、3ボギーで連日の69をマークし、通算2アンダーでトップと2打差の暫定4位につけた。途中約3時間の中断を挟みながら、無事にプレーを終え「やはりコースが難しいのでボギーが来てしまうこともあったけど、流れを崩さずに終われた」と表情を緩めた。
1番で残り98ヤードの第2打を50度のウェッジでピンに絡め、8番では104ヤードから1・5メートルにつけてバーディーを奪いスコアを伸ばした。
ツアー参戦3年目の25歳。本名は「八太大和」。現在の登録名は、ツアープロとしてのスタートを切った2023年に、ティーチングプロで師匠の摩季れい子さんの知人で、音楽プロデューサーの長戸大幸氏につけてもらったものだ。「人気選手というか、スター選手になりたかった」という発多は、B’z、ZARDらの生みの親に「どういうことが大事ですか?」とたずねた。返ってきた答えは「見せ方とビジュアルと名前」。登録名のネーミングをお願いしたところ、快諾してくれた。新たな名前で初めて出場した23年3月のツアー外競技「岐阜オープン」でいきなり優勝。「名前に力をもらえていると思う」と笑顔になった。
「チャンスはあると思う。プレーの感じは間違っていないと思うので。ミスは減らしながら、自分のいいところを伸ばしていきたい」。気持ちを上げたい時によく聴く曲はZARDの「負けないで」。難コースの和合に負けずに、快進撃を続けていく。好位置で迎える決勝ラウンド。初優勝へ、ヤマトが発進する。