
18番でバーディーを奪い声援に応える菅沼菜々(カメラ・今西 淳)
◆女子プロゴルフツアー パナソニックオープン 第2日(3日、千葉・浜野GC=6751ヤード、パー72)
第1ラウンド(R)の残りと第2Rが行われ、菅沼菜々(25)=あいおいニッセイ同和損保=が第2Rを6バーディー、ボギーなし、今季自己最少の66で回り、通算7アンダーで首位に浮上した。23年には初優勝を含む2勝をマークするも、昨年はシード喪失。前週出場した男子ツアー「前沢杯」をきっかけに、復活Vへの兆しを見せた。プロ3年目の仲村果乃(23)=フリー=もトップに並んだ。
復活Vへ、菅沼が猛チャージだ。第2Rは昨年10月の富士通レディース第1R以来となる60台をマークし、首位に浮上。強風の中で「横にぶれないショットができていた。低い球を打つのは得意」と、出だしの10番で50センチ、11番で30センチと次々にピンに絡めてスコアを伸ばした。
前週は自身初の男子ツアーとなった前沢杯に参戦した。大会初日には国内男子ツアー女子選手初のイーブンパーをマーク。「毎日、風が強くていい経験になった。最初で最後かもしれない。宝物になった」と、今大会の勢いにつながっていると強調した。
最終日最終組は優勝した23年の延田グループ・マスターズGCレディース以来。今季のQT(予選会)ランクは102位と出場試合は限られている。2日にはデジタル写真集を発売し「ゴルフ界のアイドル」としての活動も欠かさない。2年ぶりの3勝目へ「一打一打楽しみながらプレーできたら」。最後までスマイル全開で戦い抜く。(富張 萌黄)