
プレーオフ後、青木瀬令奈(奥右)らに見守られながらカートに乗り退場する藤田さいき(カメラ・山崎 賢人)
◆女子プロゴルフツアー メジャー初戦 ワールドレディスサロンパスカップ 最終日(11日、茨城GC東C=6675ヤード、パー72、報知新聞社後援)
藤田さいき(JBS)は通算7アンダーで並んだ申ジエ(韓国)とのプレーオフ1ホール目で敗れ、2位だった。
開幕前から発熱と体調不良に見舞われながら4日間を完走した藤田は、プレーオフが終わると、18番グリーン脇で応援していた青木瀬令奈の姿を見つけて号泣。しばらく抱き合ったまま動けなかった。
歩けない藤田は佐久間朱莉のトレーナーにおぶられて移動。救護室に向かった。その後、救急車でコース近くの病院に運ばれた。関係者によると、意識はあるという。
10番から藤田のプレーを歩きながら見守った青木はプレーオフ後に涙を流した。「本当は18ホールで終わらせてあげたかったですけど、もう1ホール行くというのが本人にとってかなり酷だったと思う。本当は勝ちたかったと思うんですけど、完走できただけでも良かったのかな。あの状況を見たらそうとしか言えない」と親交の深い藤田をねぎらった。
体調不良を抱えながら懸命にプレーした藤田。「グリーン脇で立ち止まったりっていうシーンもありましたし、最後の方止まってましたもんね。16番とかしゃがんだりしてたし、つらそうだった」と青木はプレー中の印象を振り返った。「今週は特に体調が優れない中でも初日から引っ張ってってたのは、さいきさんでしたし勇気をもらった。ジエさんも、美貞さんも、(葭葉)ルミも、結構面白いベテランの戦いだったと思う。またみんなで頑張りたい」とベテラン勢の活躍に刺激を受けていた。