申ジエがプレーオフ制し大会最年長V「37歳でも優勝できます!」 東西制覇で永久シードに王手


プレーオフを制し優勝した申ジエ(カメラ・山崎 賢人)

プレーオフを制し優勝した申ジエ(カメラ・山崎 賢人)

◆女子プロゴルフツアー メジャー初戦 ワールドレディスサロンパスカップ 最終日(11日、茨城GC東C=6675ヤード、パー72、報知新聞社後援)

 2018年覇者で2打差2位から出た37歳の申ジエ(韓国)が、逆転優勝を飾った。73で回り、通算7アンダーで並んだ藤田さいき(JBS)とのプレーオフを1ホール目で制し、13年の茂木宏美の36歳17日を上回る大会史上最年長優勝。西コースでの開催だった18年に続き、大会初となる「東西制覇」を達成。23年アース・モンダミンカップ以来となる日本ツアー通算29勝目で、7人目の永久シード入りに王手をかけた。

 18番パー5で行われたプレーオフで、第3打をピンそば30センチに絡めてバーディーを奪い、勝負を決した。「あそこまでいいショットができるとは私もビックリしました」と会心の一打を振り返った。「一緒に回った藤田さんが体調が悪い中で頑張っていて、私も逆に最後まで集中力をもって一生懸命できた。みんな頑張っているから一緒に頑張ることができました」と優勝スピーチで思いを述べた。

 最年長優勝について質問が飛ぶと「そんなこと言わなくてもいいじゃないですか」と笑顔で反撃。「私も若い力を見せたかった。37歳でも優勝できます! これからベテランさんたちも一緒に、後輩たちに背中を見せるように、ゴルフだけじゃなくいい姿勢を、周りの皆様にも感謝する思いで、後輩たちにちゃんと見せながら行きます」と語り、拍手を浴びた。

 海外メジャーで2勝(08、12年の全英女子オープン)を挙げている元世界ランク1位は、今大会の勝利で国内メジャー5勝目。ツアー勝利数30勝が条件の永久シードに王手をかけた。「残り1勝までになるのが、とても難しかった。いい優勝ができて、残り試合がたくさんあるので頑張ります。皆様のおかげで、ここまで来られました。また頑張ります」と気合を入れた。

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