
8番、バーディーパットを決めてギャラリーの声援に応える仲村果乃(カメラ・馬場 秀則)
◆女子プロゴルフツアー ブリヂストンレディス 第3日(24日、愛知・中京GC石野C=6642ヤード、パー72)
プロ3年目の仲村果乃(23)=フリー=が5位で出て5バーディー、ボギーなしでこの日ベストの67をマークし、通算12アンダーで首位と4打差の4位に浮上した。今季は4試合連続の予選落ちなど苦戦が続く中、逆転での初優勝を目指す。ツアー2勝目を狙う佐久間朱莉(しゅり、22)=大東建託=とルーキーの荒木優奈(19)=Sky=がともに67で回り、通算16アンダーで首位をキープした。
仲村が霧雨を切り裂く正確なショットで優勝戦線に残った。5番はラフからピンそば50センチにピタリと寄せ、6番、8番、14番と約6メートルを沈めてバーディーラッシュ。この日最少の67で4位に立ち「安定したプレーだった」と自画自賛した。
「逆転Vの仲村」を再現する。龍谷大1年だった20年の関西女子学生選手権。4打差4位で迎えた最終日68で逆転優勝を飾った。トップとの差も順位も5年前と同じ。「追いかける方が好き」。首位の佐久間と荒木の一騎打ちをごぼう抜きするイメージはできている。
京都出身の23歳は今季9戦中4戦で予選落ち。それでも、3週前のパナソニックオープンで自己最高の3位と状態は上向きだ。前週、ツアー29勝の師匠・吉川なよ子(76)から「何も言うことはない」と太鼓判を押された。「先生が言うなら大丈夫。魔法の言葉です。冷静沈着に攻めるゴルフをしたい」と強気に初Vをつかみ取る。(星野 浩司)