
2番、ティーショットを放つ生源寺龍憲(カメラ・谷口 健二)
◆報知新聞社後援 男子プロゴルフツアー 今季メジャー初戦 日本プロ選手権 第3日(24日、岐阜・三甲GC谷汲C=7337ヤード、パー72)
8打差6位から出た生源寺龍憲(たつのり、27)=フリー=が6バーディー、1ボギーでこの日ベストスコアの67をマークし、ショーン・ノリス(43)=南アフリカ=と通算12アンダーで首位に並んだ。開幕戦でツアー初優勝を飾り、今季全4試合で1ケタ順位を外していない絶好調男がメジャー初制覇に挑む。14アンダーの単独トップでホールアウトしていたノリスが、誤所からのプレーで2罰打。スコアが12アンダーに修正になり、4打差に11人がひしめく大混戦となった。
雨中の猛追だった。18番パー5。生源寺は2メートル半を決めきる連続バーディー締めに、右拳を握った。「最終日に向けていいポジションに持ってこられた」。8打差を追ったムービングデー。競技終了後にはノリスの規則違反が判明し、2罰打で一気にトップに並んだ。
1番パー5で第1打を右の崖下に曲げ、2打目は木に当たって右隣の9番へ。林越えの残り220ヤードからパーをセーブし、「我慢しながらプレーできた」と胸を張った。操作性を重視し、今大会からウッド型からアイアン型に変えた4ユーティリティーが活躍。7番と17番の距離の長いパー3でバーディーを奪った。
4月の開幕戦の優勝は、最終日が悪天候で中止になってのものだった。「4日間やって優勝できれば実感もあるだろうし、ちゃんと勝ちたい。チャンスをつかめるように頑張りたい」。自身初の最終日最終組から、初のメジャータイトルをつかみ取る。(高木 恵)
視聴者指摘でノリス2罰打
◆ノリスの裁定 最終組がプレーを終えた約1時間後に天野克彦競技委員長が会見し、ノリスの裁定について説明した。ノリスのプレー中に、14番グリーンでの行為について視聴者から日本プロゴルフ協会に問い合わせがあったことが発端だった。マークをした際、マーカーを球の真下まで入れており、戻す際、球がカップ方面に近づいていたとの指摘だった。スコア提出後にノリス本人が同席した上で、テレビ映像を拡大画面でスローで確認し、故意ではないが誤所であることを認めた。天野委員長によると「ノリス選手は納得していた」という。誤所からのプレー(規則14・7)に2罰打が下され、パーからダブルボギーに修正になった。