５番、笑顔でグリーンへ向かう佐久間朱莉（左）と高橋彩華 （カメラ・豊田 秀一）
◆女子プロゴルフツアー 宮里藍サントリーレディス 最終日（１５日、兵庫・六甲国際ＧＣ＝６５５８ヤード、パー７２）
単独首位で出た高橋彩華（さやか、フリー）が３バーディー、１ボギーの７０で回り、通算１６アンダーで２０２２年フジサンケイレディス以来となるツアー２勝目を飾り、ＡＩＧ全英女子オープン（７月３１日～８月３日、ロイヤルポースコールＧＣ）の出場権を３年ぶりに手にした。１９９８年度生まれの黄金世代で今季初めての優勝者となった。
表彰式では大会アンバサダーの宮里藍さんにサントリーブルーのチャンピオンジャケットを着させてもらった。「今日は３年ぶりの優勝が懸かっていて、本当に朝からすごくつらい一日だった。最後まで自分を信じてゴルフをやり続け、優勝できて本当にうれしかった。これからもたくさん優勝できるように頑張るので応援よろしくお願いします」と優勝スピーチした。
３番パー３でチップインバーディーを奪い、流れをつかんだ。９番では２メートル強のバーディーパットを決めて１６アンダーとし、後続に２打差をつけて折り返した。１４番で５メートル近いパーパットが残りボギーを喫したが、直後の１５番でバーディーを奪い返した。１８番でウィニングパットを沈めると、涙があふれた。
前週は地元・新潟でのヨネックスレディスで予選落ちを喫し「悲しかった」と落ち込んだ。予定が空いた最終日の８日は、家族と海釣りに出た。人生最大という２５センチのキスをものにした。「絶対に全英に行きたい」と気持ちを新たに臨んだ大会で、大きな獲物を釣り上げた。
◆高橋 彩華（たかはし・さやか） １９９８年７月２４日、新潟県・新潟市生まれ。２６歳。１０歳からゴルフを始める。２０１６年に日本女子アマ優勝。１８年７月にプロテスト合格。２２年フジサンケイレディスでツアー初優勝。昨季のメルセデスランキングは１２位。２２年北京五輪スノーボード男子ハーフパイプ金メダルの平野歩夢は新潟・開志国際高の同級生。１６２センチ、５５キロ。