
17番ティーショットを放つ脇元華。通算5アンダーで5位に付けた(カメラ・今西 淳)
◆女子プロゴルフツアー ニチレイレディス 第2日(21日、千葉・袖ケ浦CC新袖C=6594ヤード、パー72)
第2ラウンドが行われ、31位で出た脇元華(GMOインターネットグループ)が5バーディー、1ボギーの68と伸ばし、通算5アンダーで5位に浮上した。
長身174センチの27歳が好ショットを連発した。12番で10メートルのロングパットをねじ込み、13番は5メートル、14番は1メートルにつけて3連続バーディー。18番パー5も1つ伸ばし、バックナインは32をマークした。「ショットの調子はまぁまぁで、後半はパターが決まってくれて良かった」と笑顔を見せた。
毎年、腰のヘルニアと闘いながらツアーに出場し続けている。今年は例年以上に痛みがひどく、5月に精密検査を受けると、深刻な状態と発覚した。3週前のリゾートトラストレディスは「痛すぎて、やめました」と第2ラウンド開始前に棄権。翌週のヨネックスレディスは欠場し、針治療やマッサージなどを施して休養にあてた。体幹トレーニングにも励み「痛みは減りつつある」と言う。
「痛くなりにくい動きを見つけている」とスイングを修正。「右足に(体重が)乗ったまま打っていたので、左足を中心軸で打つようにしたら、インパクトの時の腰へのかかり方が変わった。それが今はいい感じです」と明かした。
今季は4月のKKT杯バンテリンレディスで9位に入ったが、40~60位前後に終わる大会が多く、本来の実力を発揮しきれていないのが現状だ。
脇元は「開幕から痛くて思うような成績を出せていない。手術はしないと決めたので、今の腰の痛みと向き合っていきながら成績を出していかなきゃいけない。棄権した時は心が折れたけど、折れないように頑張っていきたい」。思い通りにいかない中、尊敬する国内ツアー16勝の上田桃子さんから激励の言葉をもらうなど、前向きにプレーを続けている。
首位の入谷響(加賀電子)と7打差で最終日を迎える。�\x80\x8C自分のゴルフだけに集中してやりきっていきたい」と、さらに上位浮上を見据えた。(星野 浩司)