小林光希、66で上位浮上 ウイルス性胃腸炎から復活 クマ出没で中止の17日に休養「一気に回復した」


3番ティーショットを放つ小林光希(カメラ・今西  淳)

3番ティーショットを放つ小林光希(カメラ・今西 淳)

◇女子プロゴルフツアー 明治安田レディス 第2日(19日、宮城・仙台クラシックGC=6642ヤード、パー72)

 クマの目撃情報があった影響で、3日間短縮競技となった新規大会の第2ラウンドが無観客で行われた。17位で出た小林光希(三徳商事)は6バーディー、ボギーなしの66で通算10アンダーとし、ホールアウト時点で首位と2打差の3位に浮上した。

 前半の14番パー5で残り95ヤードの第3打をロフト角52度のウェッジでショットし、ピンそば80センチにつけた。15番は2メートルに乗せ、16番は第3打をカラーからピンそばに寄せて3連続バーディーを奪った。「全体的にまとまっていて、組の雰囲気も良かった」と笑顔がはじけた。

 4年ぶりの無観客開催となり、ギャラリーの歓声や拍手はない。それでも、バーディーなど好プレーの際には同組の木戸愛(日本ケアサプライ)、山内日菜子(ライク)と盛り上げた。「みんな伸ばしてたし、バーディーを取った拍手して、一ギャラリーみたいな感じで、盛り上げていこうという感じで楽しく回れた。みんなで団結してる感じだった」と充実のラウンドとなった。

 前週のミネベアミツミレディスは体調不良に見舞われ、第3日の15ホール終了後に棄権。「ラウンド中も涼しくていい感じなはずなのに、すごく寒かった。傘で杖ついて歩いてた。今までで一番しんどかった」とプレーをやめ、病院へ直行した。発熱や下痢、嘔吐(おうと)に襲われ「ウイルス性胃腸炎じゃないかって言われたけど、そんな悪い食べ物も食べてないと思うけど…。疲れもあるんですかね」と首をかしげた。

 今週も16日頃までは、ご飯をあまり食べられない状態だった。クマ出没の影響で競技が中止になった17日は休養にあて「一気に回復した。逆に休みで良かった。ラッキーだった」。仙台名物の牛タンなどは「我慢してます。消化に悪そうなので、休めてます」と苦笑。第1日から68、66と好スコアが続き、今の体調を聞かれると「だいぶ、いい感じです!」とサムアップポーズも見せた。

 今季は4度のトップ10入りと好調で「ゴルフの状態はずっと良い」と小林。初優勝がかかる最終日に向けて「伸ばし合いになると思うので、焦らずにたくさんバーディーを取れたらいいな」と声を弾ませた。

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