
開幕前日に取材に応じた川崎志穂(カメラ・星野 浩司)
◆男子プロゴルフツアー ロピアフジサンケイ・クラシック プロアマ戦(3日、山梨・富士桜CC=7424ヤード、パー70)
女子選手で男子レギュラーツアーに自身初出場する29歳の川崎志穂(ミツウロコグループホールディングス)が開幕前日の3日、練習後に取材に応じ、大会への意気込みを語った。
川崎は19年に男子下部ツアーに出場経験があるが、レギュラーツアーは初めて。「少しでも盛り上げられればいいなと思った」と参戦した。事前に3~4回ラウンドし、2日に18ホールを回り「難しいコースなので、今回はティーショットからセカンド、全てにおいて確実性があるマネジメントを求められる」と警戒した。
29歳の川崎は、今年から大会を特別協賛するロピアから打診を受け、主催者推薦で出場。参戦を決めるまで「たくさんのいろんな意見があるので、めちゃくちゃ迷った」と言うが、自身が好きな言葉「過ぎてしまったことはどうしようもできない。出て後悔した方がいい」を信じ、出場を決断した。
全長7424ヤードと長い距離や傾斜、長いラフが特徴の難コース。ドライバーショットは「キャリーで243ヤード」を誇る川崎だが、14番パー5は600ヤードと設定されるなど「物理的に届かないホールが多い」と脱帽する。第1打がフェアウェーに届かないホールもあり、第2打以降は男子選手より何番手も長いクラブで打つことになり「5番ウッドかユーティリティーになる」と話した。
女子選手が男子ツアーに出場するのは、ソフィー・グスタフソン(03年)、ミシェル・ウィー(05、06年)、宮里藍(05年)、寺西飛香留(25年)、菅沼菜々(25年)に続き、史上6人目。予選通過した選手はこれまでにいない。
川崎はスコアのイメージについて「本当に頑張りたいけど、85くらいが限界なのかな。インコース次第でスコアが大きく変わる。70台が出たら完璧。80前半ではあがってきたい」と力を込めた。