
杉浦悠太
◆男子プロゴルフツアー ロピアフジサンケイクラシック 最終日(7日、山梨・富士桜CC=7424ヤード、パー70)
6打差10位から出た杉浦悠太(フリー)が1イーグル、6バーディー、1ボギーでこの日のベストスコア63をマークする猛チャージを見せ、通算9アンダーの2位に入った。
最終組の5つ前でスタートした杉浦は16番パー3でホールインワンを達成して首位を捉えると、最終18番をバーディーで締めてトップタイでホールアウト。最終組の長野泰雅(たいが、福岡地行)が16番のバーディーで抜けだしたため、逆転優勝には1打及ばなかった。
「プレーオフぐらいはあるかなと思っていたので悔しいけど、これだけ難しいコースで最終日にこのスコアを出したので、届かなかったらしょうがない」と受け止めた。富士桜で63をたたき出したことは「自信にはもちろんなった」と言い、「ちょっとずつよくなっている感覚が自分の中にある。それが今日一日かみ合って、これからが楽しみになった」と語った。
16番パー3は、58度のウェッジで放った第1打が「狙い通り」にピン奥3メートルから戻ってカップに消えた。「その瞬間は鳥肌が立ったけど、優勝争いもあったので。ホールインワンのことは忘れてはいないけど、いったん置いておいて、集中できた」と振り返った。
最終日はパー3の全5ホールに国内男子ツアー史上最高額の1000万円(複数均等割り)のホールインワン賞が設定された。同じ16番で竹安俊也(フリー)も達成したため、450万円(キャディーに50万円)を獲得。大会ベストスコアに贈られる「富士桜賞」30万円とあわせて480万円の臨時ボーナスを手にした。「欲しいものを見つけて買おうかな。時計とか気になりはじめてきたので、もし買えたらいいかなっていう感じ」と笑顔だった。