
最終ラウンドの4番でティーショットを放つ石川遼
◆男子プロゴルフツアー ロピアフジサンケイクラシック 最終日(7日、山梨・富士桜CC=7424ヤード、パー70)
2009、10年大会覇者でツアー20勝の石川遼(カシオ)は首位と6打差の10位から出て、6バーディー、5ボギー、1ダブルボギーの71と伸ばせず、通算1アンダーの10位で終えた。
出だしの1番、2番は林やラフに打ち込んで2連続ボギー。ボギーとバーディーの出入りが激しい展開となり、9番は4オン2パットでダブルボギーをたたいた。終盤の5ホールで3バーディーと追い上げたが、最終日は1つ落としてフィニッシュ。今季初のトップ10入りにも「もっと自分のやるべきことをやってればここまでの結果にはならなかった。すごく悔しい」と振り返った。
◆石川遼に聞く
―最終日を振り返って。
「最初ボギー、ボギーで出て、なかなかリカバリーできないボギーが続いた。18番も結果的に寄らないところにセカンドを外した。コースもピンポジションも難しかった。ただ、もっと自分のやるべきことをやってればここまでの結果にはならなかった。すごく悔しい」
―今季初トップ10入りとなったが、内容は満足できていないか。
「こういう時期も当然、続けていればある。全然勝てなかった時もある。全体的に悪いということはないけど、悪いなと感じる部分はある。そこを詰めていければなと思う。自分の中でごまかし、ごまかしやってきたところ、アプローチやバンカーの部分は自分の感覚で何となくやってきたけど、クラブもロフトも変えて、かなりローバウンスにして、多少のタフが深くない時はいけてたけど、深いラフに対して、梅雨前くらいからラフが伸びてきて、特にラフからのアプローチで距離感が合わないところは出てきた。かなり今は重点的に練習して、良くなってきてるなというのはある。とにかく練習あるのみ。いいところはいい。ただ、それで油断しちゃいけない。全体的に引き締めてやりたい」
―今季から60度ウェッジに変更し、ロフト差による距離感に悩んでるか。
「ロフトによるものか、バウンスによるものなのか。今までの半分くらいのバウンス角でやってるので。ただ、この先のことを考えた時に必要なクラブだと思ってるので、そこを練習でどんどん感覚を上書きしていく時期だと思う。アプローチやバンカーはずっとパーオンしてたらそんなに打たない。ただ、外した時に頼れる武器にしていかないと、ずっとパーオンしてるわけじゃないので、リカバリーはすごく大事だと思う。自分の中でドライバーがここ数年で良くなったので、次のステップにいけてる感はある。今まであまり考えてこなかった、雰囲気でやってたところを、芝の長さに対して毎週トライしたり、打ち方を変えたりしてたけど、アメリカでもいろんな芝があって、めちゃくちゃ苦しんだ芝質もあった。いまだに全然解明されてない、自分の中での謎もゴルフ人生においてはある。アメリカで自分の中で苦しかった時に比べると、今までの中でもドライバーはかなりいい方だと思う。どんどんレベルアップして、また挑戦したい気持ちがあるので、もう少しかなという感じはする」
―終盤はバーディーを重ねた
「ドライバーのティーショットは14番がドロー、15番はフェードで打った。自分が一番、この5~6年で強化したいと思ってきていたドライバーだったり、200ヤード以上からグリーンを狙うショットの精度は良くなってると思う。それで取れているバーディーを生かせるようなアプローチをこれから構築していければおもしろいかなと思う」
―次週は、韓国でシンハンドンヘオープンに出場する
「非常にいいコースだと韓国の選手からも聞いてるし、すごい楽しみ。非常にレベルの高いコースだと聞いてるので、全ていい練習になるだろうなと思う。結果ももちろんそうだけど、まずは自分のやるべきことをしっかりやれば結果はついてくると思う」