「300万円もらえなくて…」 宣言プロの久世夏乃香が4差26位発進 ダイヤモンド世代の22歳


久世夏乃香

久世夏乃香

◆女子プロゴルフツアー 国内メジャー第3戦 日本女子オープン 第1日(2日、兵庫・チェリーヒルズGC=6616ヤード、パー72)

 22歳の久世夏乃香(くせ・かのか、フリー)が3バーディー、ボギーなしの3アンダー69で回り、首位と4打差の26位で発進した。

 前半の9番、後半の10番で約1メートルにつけて2連続バーディー。14番パー5でも第3打を1メートルに寄せて伸ばし、ノーボギーで初日を終えた。パーオン率は出場120人で唯一のの100%を記録。「ショットが良くて、グリーンを外さずにパーオンできた。もうちょっと入れたかったですね」と笑顔で語った。

 大阪・大東市出身の久世は3人きょうだいの長女。「父が、私が生まれる前からゴルフをさせると決めていた」といい、5歳でゴルフを始めた。国内ツアー21勝のイ・ボミ(韓国)に憧れ、大阪・アナン学園高3年時にプロテストに初挑戦したが不合格。アマチュアとしてレギュラーツアーの主催者推薦選考会や下部ツアーなどで腕を磨く日々が続いた。

 アマチュア選手では、獲得できる賞金に制限がある。大阪から各大会への遠征費はかさみ、BS日テレのゴルフ対決「ゴルフサバイバル」では「月と年間で勝った時も賞金300万円をもらえなくて悔しかった」と言う。23年夏にアマ資格を放棄してプロ宣言した。「頑張るだけお金をもらえるし、応援してもらえる」。現在は“宣言プロ”として、25歳以下の若手選手のツアー「マイナビ ネクストヒロインゴルフツアー」などで賞金をゲットしながらプロを目指している。

 自身4回目の挑戦だった昨年は最終プロテスト不合格。会場の大洗GCは22年の受験時にも経験し「知ってるコースだけど難しいし、ホールインワンもあったけど、2打足らなかった」と悔しがった。今年も最終プロテストまで進出しており「去年より経験もしたし、成長もしたので今年はいきたい」と合格を目指す。

 竹田麗央(ヤマエグループHD)、川崎春花(村田製作所)らと同じ2003年度生まれ「ダ�\xA4ヤモンド世代」の久世は「私も頑張りたい」と刺激を受けている。今大会は3年連続3度目の出場。昨年大会まで2年連続で予選落ちしているだけに「予選は通過したい。4日間プレーしたい」と声を弾ませた。

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