
14番、ティーショットを放つ広吉優梨菜(カメラ・豊田 秀一)
◆女子プロゴルフツアー 国内メジャー第3戦 日本女子オープン 第2日(3日、兵庫・チェリーヒルズGC=6616ヤード、パー72)
15歳アマチュアの広吉優梨菜(福岡第一高1年)が5位で出て6バーディー、2ボギーの68をマークし、通算9アンダーで首位と2打差の4位に浮上した。
日の丸がプリントされたナショナルチームのユニホーム姿の広吉が、2日連続で好スコアをたたき出した。
出だし1番は3メートルに寄せ、5番パー4は残り210ヤードから3ウッドで5メートルに寄せてバーディーを重ねた。「ラフが長いので集中してティーショットを打つようにしていて、いい状態で毎回打てている」。この日のフェアウェーキープ率92・9%、パーオン率94・4%はいずれも全体4位。メジャー仕様の難コースでショット精度が光った。
同じアマチュアで出場している17歳・田村萌来美(もなみ、ルネサンス高3年)が首位と5打差12位。広吉の活躍に「2歳下なので負けたくない」とライバル心を燃やしていた。広吉は「国体でも勝負していて、あっちは負けて悔しがってると思う。今回も勝てるように頑張りたい」と応戦しつつ、「仲間感が強い。アマチュア同士で一緒に予選通過できてうれしい」と喜んだ。
15歳218日で迎える最終日に優勝すれば、14年の勝みなみ(15歳293日)を抜いて日本人最年少ツアー優勝記録を更新する。歴史を塗り替える快挙が注目されるが、「優勝争いをしている実感はない。予選通過してホッとしている気持ちが一番大きい。明日からはあまり気にせず、昨日、今日みたいなプレーをしたい」。高校1年生とは思えないほど冷静に決勝ラウンドを見据えた。