パプリカ生産国内No.1商社が日本開催の米男子ゴルフツアー新規大会のスポンサーに…きっかけは?


PGAツアーの新規大会とスポンサーシップ契約を締結した富永商事株式会社の富永浩司代表取締役社長(カメラ・綾部 健真)

PGAツアーの新規大会とスポンサーシップ契約を締結した富永商事株式会社の富永浩司代表取締役社長(カメラ・綾部 健真)

 男子ゴルフのPGA(米男子)ツアーは8月25日、富永商事株式会社と日本で開催される新規大会「ベイカレント・クラシック・レクサス」(10月9~12日、神奈川・横浜CC)のプレミアムスポンサーとして、スポンサーシップ契約を締結したことを発表した。富永商事の富永浩司代表取締役社長(39)がこのほどスポーツ報知のインタビューに応じ、パプリカ国内生産No.1の実績を誇る青果事業の商社が大会のサポートに至った理由や、今大会への期待感などを語った。(取材・構成=綾部健真)

 ―はじめに富永商事はどういった業務を取り扱う企業でしょうか。

 「アジアを主体とした野菜と果物の輸入商社です。農家さんに一番近い位置にいて、初めて物を買う場所です。そこからスーパーに売ったり、市場に売ったりとか、そういう役割を担っています」

 ―今回どういった経緯でスポンサー契約を締結したのでしょうか。

 「我々グループとして、シンガポールに会社投資をして協業するにあたり、ASEANに進出しようとなりました。そこで(会社発展のために)色々何かないかと考えたときにPGAに出会った。(米男子ゴルフツアーは)アジアでは、歴史もあって昔からテレビで見ていました。それこそ、ZOZOチャンピオンシップ(2019年から昨年までの米男子ツアーの日本開催大会)も初日から見に行っていましたし、そういったご縁もあって。いいなと思っていました」

 ―会社としてスポーツのスポンサーを務めるのは初めてと伺�\x84ました。

 「個人的に応援する機会はゼロではありませんでしたが、会社としてやるのは初めてです」

 ―スポンサー契約締結時には、選手が頂点を目指し続ける姿勢に共感したとコメントしていますが、どのような部分に共感したのでしょうか。

 「我々はプロゴルファーではないですけど、気持ちは一緒だと思う。我々は野菜の仕事のプロ。やっていることは一緒みたいな感じだと思います」

 ―ゴルフとのつながりは。

 「私は20歳の時に始めました。アメリカ・カリフォルニアの大学に留学していました。その大学がゴルフコースを持っていて、学生の時はカートなしだったら9ドルでコースを回れるんです。しかもその時は為替が1ドル80円とかだったので、1000円ぐらいで回れるみたいなイメージ。そこで、友人も含めてゴルフをしようよ、と。父親に安いゴルフバッグのセットを買ってもらって、当時テニス部でしたが、彼らとゴルフの練習をしたりしましたね」

 ―御社はパプリカの国内生産を初めて4年で国内占有率No.1と伺いました。生産を始めたきっかけはなんでしょうか。

 「我々も輸入商社として、パブリカは輸入品目トップツーです。ただ昨今、どんどんコストが上がって、(海外から)日本向けの輸出ができなくなっているのがわかっていました。我々としてもグローバル化と農業は会社の大きい事業方針の2つです。その経緯でパプリカ農業では一番、うちが(取り扱う)量が多く、工場数も多いのでノウハウも一番長けています。農林水産省は農業の事業承継で悩んでいるとのことで、専門大手が農家と資本提携していくことを望んでいるとも聞き、そういった意味でも、理にかなった事業スタートだったと思います」

 ―ベイカレント・クラシック・レクサスの第一回大会に期待することは。

 「松山英樹プロに優勝してほしいですね。ホームでやるっていうのはすごくいいことなので。もしくは日本選手に勝ってほしいと思っています」

 

 ◇富永商事株式会社 1950年兵庫県三原郡三原町志知にて創業。パプリカ、玉ネギ、かぼちゃといった青果の輸入、生産、流通事業を取り扱う商社。兵庫・神戸の本社を中心に全国と海外におよそ20以上の拠点を設ける。従業員数は142人。

最新のカテゴリー記事