
練習ラウンドの14番で、富士山をバックにポーズをとる渋野(カメラ・今西 淳)
国内女子プロゴルフツアーのスタンレーレディスホンダは10日から3日間、静岡・東名CC(6435ヤード、パー72)で行われる。21年大会覇者で、米女子ツアーを主戦場としている渋野日向子(26)は8日、7か月ぶり国内ツアー参戦に備えて練習ラウンドを行い、浮上のきっかけにすることを掲げた。
富士山の麓(ふもと)で、渋野がビッグスマイルを見せた。この日は同学年の木下彩らと練習し「いい意味で幼稚な心に戻れて楽しかった」と笑った。前週の米女子のロッテ選手権は4戦連続予選落ち。人目もはばからず悔し涙を流した。米ツアーのポイントランクは104位で、来季出場権を確保できる100位以内が厳しくなった。来季の出場権獲得を目指して、12月の米ツアー最終予選会に登録した状況を「崖っぷち」と表す一方で、「これで人生が終わるわけではない。前を向いてる」と自らを奮い立たせた。
安定感を欠くショットは「スイング中は速くなり、構えてから遅くなる」と分析し、一定のリズムを意識する。また、「日本に帰ると戻ってくる。試合で見せたい」という期待も口にした。4年前はプレーオフの末に優勝し、良いイメージも残っている地だ。「思い入れがあるし、すごく興奮してる。どっかでやらんと(崖っぷちから)帰ってこれんので、頑張らないと。昔の自分を取り戻したい」。スマイルシンデレラ復活を誓った。(星野 浩司)
◆渋野の今後の出場予定 次戦は富士通レディース(17~19日、千葉・東急セブンハンドレッドC)、延田グループ・マスターズGCレディース(23~26日、兵庫・マスターズGC)と、3週連続で国内ツアーに参戦する。その後は、11月13日開幕の米ツアー、アニカ・ゲインブリッジ・ペリカン(フロリダ州)に出場。来年の出�\xB4権を確保できるポイントランク100位以内を逃した場合、12月4~8日の米ツアー最終予選会(アラバマ州)に挑戦する。