18歳の松原柊亜は涙の合格 天国の父へ「ゴルフをやらせてくれてありがとう」


プロテストに合格した松原柊亜(カメラ・朝田 秀司)

プロテストに合格した松原柊亜(カメラ・朝田 秀司)

◆女子ゴルフ 最終プロテスト 最終日(7日、岡山・JFE瀬戸内海GC=6464ヤード、パー72)

 4日間72ホールの戦いが終わり、18位タイまでの22人が合格した。2度目の挑戦となった18歳の松原柊亜(しゅあ)は1アンダー15位で通り「めっちゃうれしい。4日間が長かった」と安堵(あんど)した。

 昨年末に最愛の父が亡くなった。「プロテスト終了後にがんが見つかって2か月足らずだった。本当に急だった」。3歳でゴルフを始め、小学生の頃からずっとゴルフ場に付き添い応援してくれていたのが父だった。3か月クラブを握れなかった。「精神的にすごくつらい日々だった。技術的には去年とそんなに変わっていないと思うけど、気持ちが変わった。今日も最後まで諦めないでやった」。天国にいい報告をするために、自分を信じて戦い抜いた。

 金銭的にゴルフを続けていくことが難しい状況に陥ったが、マネジメント会社の社長がスポンサー獲得に奔走してくれた。「ゴルフを続けられる環境を整えてくれた。本当に感謝している」と語った。「父が亡くなったときに、トレーニングに行っていて立ち会えなかった。最後に『ありがとう』が言えなかった。『ずっとゴルフをやらせてくれてありがとう』って言いたい」。あふれる涙をぬぐった。(高木 恵)

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