
ラウンドを終え握手する佐久間朱莉(カメラ・谷口 健二)
◆米女子プロゴルフツアー TOTOジャパンクラシック 第2日(7日、滋賀・瀬田GC=6616ヤード、パー72)
15位で出た佐久間朱莉(しゅり、22)=大東建託=が6バーディー、ボギーなしの66と伸ばし、通算9アンダーで首位と2打差の4位に浮上した。メルセデス(年間ポイント)ランクは2位に541ポイント差をつけてトップを快走中。年間女王に王手をかける今季5勝目、米ツアー初Vを狙う。68の畑岡奈紗(26)=アビームコンサルティング=、67の申ジエ(37)=韓国=が通算11アンダーで首位に並んだ。
大本命が優勝戦線に浮上した。佐久間はティーショットが左右にブレたが、2番パー4で残り13ヤードからチップインを決めて2連続バーディー発進。17番は左の林に曲げてOBと思われた第1打がラフに戻ってパーを拾い「本当にラッキー。日頃の行いを良くしておこうと思う」と照れ笑いした。
初日は「一緒に回りたい」と熱望した世界ランク3位のミンジ・リー、同4位の山下美夢有(みゆう)と同組でプレー。「ミンジーはショットの精度が素晴らしい。美夢有ちゃんは私より後ろから打って内側に入る。ちょっとの差は大きい」。“特等席”で見て技術を学び、この日最少の66につなげた。
同じ埼玉出身で小学生時代から仲が良い中沢瑠来(22)がこの日、最終プロテストで合格。ホールアウト後は跳びはねて喜び、テレビ電話で「おめでとう」と目を潤ませて祝福した。今大会で優勝すれば、次週の伊藤園レディスで年間女王が決まる可能性がある。「最終日に優勝争いができる位置にいたい」。親友の活躍を刺激に頂点に立つ。(星野 浩司)

